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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜不審人物の調査〜後篇
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すという条件を提示させていただきました。」

「でも、工場なんて……いったいどこに建設するおつもりなのですか?」

説明を聞いていたエリィは不思議そうな表情で質問した。

「それに関しては今までの取引で、村の私有地を貸していただけることに相成りましてね。もともと物置程度しか使っておられなかったそうなので、快諾していただきました次第です。」

「確かにその条件なら、話に乗ってくれる可能性はかなり高いだろうね。村の改革を願うデリック君ならばなおさら……まさにあなたにとっても、デリック君にとっても悪い話じゃなかったわけだ。」

エリィの質問に答えたミンネスの話を聞いたワジは静かな笑みを浮かべた。

「フフ、その通り。実際、彼の才能と強い責任感はそれに値するものと感じましたから。……ふふ、私の話はこんなところです。ご理解いただけましたかな?」

「……お話しを聞かせていただきありがとうございます。おかげさまで色々とわからなかった部分に答えが見出せそうです。」

「おや、もう話はいいのですか?」

「ええ、お時間をとらせて申し訳ありませんでした。自分達はこれで失礼させていただきます。」

「いえいえ、何のこれしき。またいつでもいらっしゃってください。どうかお気をつけて帰られますよう。」

その後ロイド達はホテルを出た。



「ふう……なんていうか……」

ホテルを出たエリィは溜息を吐き

「フフ、なんだか凄い話を聞かされてしまったね。」

ワジは口元に笑みを浮かべて言った。

「あのミンネスという男……予想以上の凄腕だったようですね。」

「話は小難しかったが、確かに儲かりそうな話だったし……しかし、ありゃあ……」

ティオの言葉を続けたランディは途中で黙り込み、ロイド達も黙って考え込んでいた。

「……でも、これで一通りの情報は手に入れられましたね。」

「ああ……一旦アルモリカ村に戻ろう。トルタ村長に報告しなきゃ。」

その後ロイド達はアルモリカ村に向かい、村長に今まで手に入れた情報を報告した。



〜アルモリカ村〜



「まさか……そのミンネスという男、クインシー社の関係者だったとは……そして……『アルモリカ・ハニーカンパニー』か。」

情報を聞いた村長は驚き

「私有地に工場を……そこまで大がかりな計画が進んでいたとは……あのデリックくんが、そんなことを……」

ハロルドは驚いた後考え込んでいた。

「あの……ところでその、デリックさんは?」

「あ……そうね。姿が見えないけど……」

「ホテルですれ違ったときは、村に帰るって言ってましたよね。」

「うむ……実は最近、あまり家にいつかぬようになってしまってな。最近では”トネ
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