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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
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ああ……もう少し聞き込みを続けた方がよさそうだな。えっと………」

ランディの意見に頷いたロイドが周囲を見回したその時、村の出入口付近に駐車し、嬉しそうな様子で小型のトラックを水で磨いている青年が目に入った。

「あの人……もしかしてデリックさんと一緒に街に行っていたっていう人かな。ついさっき村に戻ってきたみたいだし……話を聞いてみるか。」

そしてロイド達は青年に近づいた。



「フンフフ〜ン………♪」

ロイド達が青年に近づくと青年は鼻歌を歌いながら小型のトラックを磨いていた。

「あの、すみません。エルキンさんですね?ちょっとお聞きしたいことがあるんですが……………」

「お、何だい?もしかして、この新型導力トラックについて聞きたいことがあるのかな?」

「い、いやいや……そういうわけじゃないんですけど。」

「ちぇっ、違うのか。せっかくミンネスさんに安く譲ってもらったヴェルヌの最新型なのに……」

「えっ……?ミンネスさんっていうのはこの村に最近来ている外国人の……?」

青年の説明を聞いたエリィは不思議そうな表情をした後真剣な表情で尋ね

「や、安く譲ってもらったって……いくらくらいなんですか!?」

ノエルは戸惑った表情で尋ねた。

「んふふ、それがね……なんと、たったの5万ミラ程度で譲ってもらえたんだよ!」

「ご、5万!?」

胸を張って答えた青年の話を聞いたロイドは驚き

「そんな値段で新車が買えちゃうなんて……い、いいなあ……」

ノエルはうらやましそうな表情をしていた。

「おいおい、うらやましがるトコじゃねえだろうよ。」

その時ランディが呆れた表情で指摘し

「そ、そうでした……つい。」

指摘されたノエルは苦笑した。



「コホン……ともかく。新車ともなると50万ミラ相当はするはずですし、破格の値段といえますね。」

「なんせ9割引だからね。いやはや、相当に太っ腹な人物みたいだ。」

「俺達の仕事がスムーズになるようにって、安く譲ってくれたのさ。色々とデリックと計画を進めているらしいし……ふふ、ミンネスさんには頭があがらないよ。」

「計画……?」

(…………………)

青年の話を聞いたランディは不思議そうな表情をし、ルファディエルは真剣な表情で考え込んでいた。

「お、おっと。これはデリックに口止めされてるんだった。まあとにかく……ミンネスさんっていう人は信用できる人だと思うよ。」

「なるほど……あれ、そうしえば。エルキンさんは一人なんですか?村長からは、デリックさんと一緒に街に向かったと聞いたんですが……」

「ああ、デリックなら後でバスで帰るんだってさ。なんでも、歓楽街のホテルに用がある
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