外伝〜シズクの夢〜
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様子が気になってしまって……」
「ふふ、みなさん……わざわざありがとうございます。」
ロイドの言葉を聞いたシズクは目を開いて微笑み
「シズクちゃん……その………目はどうなったの?」
「話によると……その……悪化してしまったという話だけど。」
シズクの言葉を聞いたエリィとノエルは心配そうな表情でシズクを見つめた。
「……それは………」
二人の言葉を聞いたシズクは言い辛そうな表情をし
「……今回の手術では、セイランド医師が執刀医として最善を尽くしてくれた。手術は成功したのだが………残念な事に、完治どころか、以前より悪化してしまった。……治癒魔術ができるイーリュンの信者やセシルの話だと恐らく”癒しの聖女”殿が治療した部分を手術中に誤って傷つけてしまい、今回のような結果になってしまったと。今は周囲の光を感じられる程度だそうだ。」
「そう、か……」
「何と言っていいか……」
アリオスの説明を聞いたランディとティオは重々しい様子を纏った。
「……アリオスの話では今回の手術で成功したとはいえ、結果的に”癒しの聖女”がせっかく治療した部分まで切ってしまった事によるシズクの視力の悪化の件で責任を感じたのか、セイランド医師は自分のコネを使って、何とか”癒しの聖女”にもう一度シズクちゃんの目の治療をしてもらえるように動いているそうだ。勿論、目を治療する新たな術式の開発をすると共にな。」
「セイランド教授のコネというと………」
セルゲイの説明を聞いたロイドは意外そうな表情をし
「レミフェリアの大公だね。何せ呼び捨てで呼び合っていたし。」
「後はセイランド社の創業者達でしょうね。」
「大公に医療機器メーカーの上層部が動いているのなら、案外あっさりとまたクロスベルに”癒しの聖女”が来れるかもしれねぇな。」
ワジとエリィはそれぞれ口元に笑みを浮かべて呟き、2人の言葉を聞いたランディは明るい表情をした。
「………いや……正直な所、そのどちらも”癒しの聖女”………というよりもイーリュン教自体とはあまり縁がないため、正直難しいだろう。」
「え……ど、どうしてですか?医療機器の会社や医療が発展した国の大公と治癒を主とした宗教………接点はありそうな感じに思えるのですが………」
しかし重々しい様子を纏って呟いたアリオスの言葉を聞いたノエルは戸惑い
「……俺もレミフェリアに行った事があり、わかっているのだがイーリュン教の教会支部はあまり大きくない。」
「え………どうしてですか……?」
アリオスの話を聞いたロイドは不思議そうな表情をし
「……そもそも医療が発達しているレミフェリアにはイーリュン教の力は正直に言って、あまり必要ないからだ。」
「あ………
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