3章〜胎動〜獣たちの謝肉祭〜 第68話
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いい。」
「困ったことがあったら遠慮なく連絡してきなよ?正直、連中に関してはこっちも他人事じゃないんだし。」
「………わかりました。」
「何かあれば遠慮なく頼らせていただきます。」
その後遊撃士やセリカ達と別れたロイド達は支援課のビルに戻って幻獣の資料を読んだ。
〜特務支援課〜
「ウルスラ間道の中洲と東クロスベル街道の外れか……どちらも最近、あまり立ち寄ってなかったな。」
資料を読み終えたロイドは真剣な表情で言った。
「旧鉱山に現れたのほどデカくはねぇみたいだが……万全の準備はしといた方が良さそうだぜ。」
「それと……”原因”の特定ですか。」
「ええ……時・空・幻の上位三属性が働いているという報告もあるみたいだし。」
「上位三属性の働きに関してはわたしやセティさん、エルファティシアさんが感知できると思います。ただ”原因”となると……ちょっと難しいかもしれません。」
「そうね。私達はあくまで感じられるだけだし。」
ティオの言葉にエルファティシアは静かに頷いた。
「確かに”塔”や”僧院”についても原因はわかってないみたいだし……そういえば古戦場にある”太陽の砦”もそうなんだっけ?」
「ああ、俺達が乗りこんだ時は確かにそうだったけど……」
「ただ、事件が解決した後は何の異常も起きていないらしいの。”僧院”にあったような”鐘”が原因でもなさそうだし……」
ワジの疑問にロイドとエリィはそれぞれ答えた。
「そうなると本当に原因は特定が難しそうですね……」
「ま、とにかく行くだけ行ってみようぜ。どうせ他の仕事なんかも入ってきてるんだろうしよ。」
「そうだな……よし、支援要請をチェックしてから出発するとしようか。」
その後ロイド達は端末で支援要請をチェックした。
「やっぱり、けっこうな数の依頼が来ているみたいだな……アリオスさんが動けないからじゃないとは思うけど……」
「……そうね……今日は課長が、病院にお見舞いに行っているみたいだけど………私達も近いうちに顔を出した方がよさそうね。」
「だな……キー坊は昨日行ったらしいし。………結構、落ち込んでたよな。」
「はい……ちょっと心配です。」
「車を使えば病院まではそんなにかかりませんし………時間があったらお見舞いに行きましょう。」
「ああ、そうするか。」
ノエルの言葉にロイドは頷いた。
「しかし目の回復手術か…………”奇蹟”を起こす治癒魔術と比べるとやっぱりまだまだ難しい領域みたいだね?」
「……そうだな。」
「話によれば今回の手術の影響で、せっかく限定的とはいえ視力を取り戻したシズクちゃんの目に何か異常が出たという話だ
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