3章〜胎動〜獣たちの謝肉祭〜 第68話
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を出たリンは意外そうな表情でロイド達を見つめ
「フ……最初の頃からすると想像も付かんな。」
ヴェンツェルは静かな笑みを浮かべた。
「はは……」
「ま、こっちもそれなりに成長してるってことだろ。」
二人の言葉にロイドは苦笑し、ランディは口元に笑みを浮かべ
「一体最初の頃はどんな風に見られたなのでしょうね♪……リィンなら知っているのじゃないかしら?特務支援課の事は資料とかで読んでいるんでしょう?」
「さぞ、ボロクソに書かれていたのでしょうね。」
からかいの表情のエルファティシアはリィンを見つめ、ティオはジト目で呟き
「ハ、ハハ………」
リィンは苦笑していた。
「いや、実際大したもんだよ。もし警察をクビになったらいつでも歓迎させてもらうぜ?」
一方スコットは口元に笑みを浮かべてロイド達を見つめ
「そうそう!特にティオちゃんなんかギルド向きだと思うのよねぇ。レシェンテちゃんとリタちゃんとセットになって、おいでよ♪」
エオリアは嬉しそうな表情でティオやリタ、レシェンテを見つめ
「全く……アネラスのような者は一人だけだと思っておったのに……」
「フフ、”可愛い”という理由だけで幽霊の私や”神”のレシェンテちゃんにも迷わず抱きつくなんて、本当に変わった人達ですね。」
見つめられたレシェンテは呆れた表情で溜息を吐き、リタは微笑み
「そう言われましても。(この人、絶対にアネラスさんと親しくなれるでしょうね……というか、この人とアネラスさんが一緒になった時、間違いなくわたしやリタさん達の身が危ないでしょうね………)」
「ふふっ……お言葉だけ頂いておきます。」
ティオはジト目でエオリアを見つめ、エリィは苦笑しながら答えた。
「でも”幻獣”ですか……確かに気になりますね。」
「ああ、とりあえず手分けすることにしよう。警備隊から回ってきたのは全部で7件……君達はそのうち、2件を受け持ってもらいたい。」
「へえ、ずいぶんと気前がいいじゃない?」
「いいんですか?そちらの分担が多くても……ただでさえ、アリオスさんが今は動けない状況なのに……」
「そうだよね?あたし達の方が人数が多いのに。」
スコットの提案を聞いたワジは静かな笑みを浮かべ、ロイドは目を丸くして尋ね、シャマーラは頷いた。
「――だからこそ、さ。彼が動けない分、あんた達にも必ずシワ寄せが来るはずだよ。」
「それにこちらにはアリオスさんの代わりになるセリカさん達がいるしな。」
二人の言葉にリンは答え、ヴェンツェルはセリカ達に視線を向け
「……その様子だと、俺達に一組ずつに分担される数の倍の幻獣を任せる気か。」
視線を向けられたセリカは溜息
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