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ゲート 代行者かく戦えり
第一部:ゲート 開けり
プロローグ 銀座事件
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衛隊が派遣されるのだが我々はどう動けばよろしいか?」



歌舞伎座の前の路上、ゲートから出てきた兵士たちやオークなどの死体の山が幾つも形成され、血の池が所々に出来上がっている惨状の中で、彼は呑気に路上駐車の車のボンネットに腰かけながら誰かと話し込んでいた。
何か携帯やスマフォを持っていない様なのでどうやら念話で現状を報告しているらしく、次の指示を仰いでいるようだ。



彼は血糊がべっとりと付着した双剣を手元に置き、足を組んだ状態でしばらく相槌を打っていると、
やがて「了解しました。はい、はい、では失礼しますー」と言って頭をぺこりと下げると、腰かけていた車から立ち上がり背筋を後ろに反らして手も後ろに伸ばしだした。どうやら指令が通達されて報告が終了したようだ。やがて一連の動作を終えて双剣を両腰の鞘に納めると、
己のサーヴァントたちに念話で呼びかけて次の指示を出した。



「よーし、このまま「帝国軍」の排除を続行してくれ。そして自衛隊や警察が集まりだしたら直ぐに他の場所へと移行してくれ。絶対に捕まるなよ?そしてゲートが無事に確保されたら撤収してくれ。
良いな?」


了承の返事を得て彼らとの念話を終了させると、彼は新たな獲物を求めてこの場を離れた。……約300にも及ぶ死体の山をそのままにして。



こうして時間が経過するにつれて駆け付けた警察の特殊部隊や自衛隊によってゲートから出てきた総勢6万にも及ぶ軍勢は次第に追い込まれ、
遂には壊滅状態となった。特にそれに貢献したのはヘリコプター部隊と機甲部隊による火力だ。そして彼率いるサーヴァントたちの人並み外れた力によって、這う這うの体で残党はゲートの向こうへと消え去っていった。






 こうして後に「銀座事件」と称される今回の事件は、門から現れた軍勢を自衛隊と警察、そしてサーヴァントによって壊滅し、兵の1割を捕虜とすることで収束を迎えた。そして日本政府は門の向こう(特地)に膨大な資源が存在する可能性を知り、自衛隊を門の向こう(特地)に送る事が決定した。・・・・・ここまでは原作通りの流れである。


しかし、この世界では彼らサーヴァントという異なる要素が加わったので、事態は少し厄介な事になった。元々この世界では数か月前からサーヴァントが世界中で目撃されており、
特にフランスではマリー・アントワネット(fate)がお供にデオン(fate)とモーツァルト(fate)の2人を引き連れてイスラム原理主義によるテロ事件を未遂に防いだりと、ヨーロッパ方面で多く目撃情報がありかなりの功績を残していたので、国際問題に発展していたのだ。


EU諸国ではfateに登場するサーヴァントによってかなりの恩恵を受け、元となった英雄に対する評価が再評価されたり
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