第一部:ゲート 開けり
プロローグ 銀座事件
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体勢に戻ると、そのまま足に力を込めて周りのビルの窓枠を利用してビルの谷間と谷間を飛び交い、
どこか別の場所へと消え去っていった。
そして彼女の言葉を聞いて、周りはどうしてギリシャ神話に出て来る英雄が実在し、この銀座の地に居るのか等々、色々な疑問がこみ上げて来て不思議に思っていたが、未だ遠くから聞こえてくる悲鳴や唸り声で考えるのを辞めて、助かった人々は彼女の言う通り急いでここから離れる行動を開始した。
この光景は銀座だけでなく、ゲートから飛び出した軍勢が周辺地区に拡大して皇居の周囲にまで来ていたので、都内各所でも見受けられた。例えば、
「はっはっはっはっはぁ!」
ザシュザシュザシュ!
「フェルグス!そっちは何人殺ったか?
俺はもう既に100行きそうだぜ!」
ドスドスドス!
「ふっ、甘いなクー・フーリン。俺はもう既に100越したぞ!」
「何!んじゃまぁ、さっさと超えて見せますか」
「なーに、このフェルグスがそう簡単には超えさせないぞ。ぬおあっ!」
クー・フーリンとフェルグスという名前の男たちが、路上で深紅の槍とドリルのような大剣を振り回したり突き刺したりして、路上に奴らの死体の山を形成し、互いに何人殺したか競い合っている。
別の場所では・・・・・
ガス
バキ
ボコ
「――は。百年早いわトカゲども。たかがワイバーン風情で、私とタラスクに敵うつもり?上等じゃない!」
ボカ
ドゴォ
「おーい、マルタ。あんた化けの皮が剥がれてきてんぞー。
しっかしまぁ、このゴールデンの前で虐殺しようとか何てクソッタレな連中だ。
そんな連中は吹き飛べ……必殺!『黄金衝撃』(ゴールデンスパーーク)!」
何やらヤンキーな雰囲気がプンプン漂うマルタと呼ばれる女性が、ドラゴンを巧みに操りながらワイバーンの殴り倒したり大きな十字架の様な杖で叩き伏せたりと大暴れしており、
その近くでは真っ赤な両腕に立派な斧を持った金髪でサングラスを着用したヤンキーが、ゴールデンと叫びながらオーガーやトロルを一刀両断にしたり、右ストレートで決めることで兵士たちを撲殺したりしている。
そして皇居一帯では、
「ごめんなさい。殺します」
「苦しみなさい!」
ヒュン ザシュ
シュビビビビビビビ
スリングショットと俗に呼ばれるエロい水着のような姿をした骸骨マスクの少女が、両手に持った短刀を次々と100mぐらい離れた件の連中に向けて投げ、串刺しにしていく。どうやら毒が塗ってあるらしく、掠っただけでも奴らは口から泡を吹いてビクンビクンと地面に横たわっていく
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