第一部:ゲート 開けり
プロローグ 銀座事件
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含め世界中がその惨状を目の当たりにした。そしてこのまま銀座は蹂躙されて被害は拡大し、最悪の場合、救援が間に合わずに東京が奴らの手で陥落する恐れもあった。
しかし、やがて映像に奇妙な人間が映るようになった。
それは8人ぐらいの男女で、まるでアニメや映画など二次創作作品に出てくるような髪形や髪の色をしていて、着用している衣服もまるでコスプレの様であった。
しかし、彼らはとてつもない存在であり、更にオタクと呼ばれる人間たちにとっては見た覚えのある姿であったので、
密かに掲示板で幾つものスレッドが上がり始め出した。
「fateは実在した話だった?」
「英霊の皆さんが銀座で大暴れしている件」
「銀座が突如映画の舞台と化した件」
一体何が起きているのかというと、時間を少し戻す。
{とある雑居ビルの上で}
「ちっ……どうやら間に合わなかったみたいだな。あのゲートは既に開いて『帝国』の連中が飛び出してきてるぞ。どうするんだマスター?
逃げ回っている民間人の救助を優先するか、それとも先に奴らの排除を優先するか指示をくれ」
「決まっているだろう。救助を優先してくれ。自衛隊が駆けつける前になるべく多くの民間人を救い出す必要がある。
全く黒王め余計な真似をしやがって……、おかけであの馬鹿(『帝国』)共が糞女神の作ったゲートを通じてこの世界の地球”に避難しようとしているじゃないか……。一体誰がこの後始末をすると思ってんだか、まったく……」
ピクピク
「あ、子供が危ない!先に行くぞマスター。話はあとだ!」
「あ……まぁ、子供好きの彼女なら仕方ない。アタランテに続くぞ皆!」
『「おう/了解/承知致しました/分かりました/やってやろうぜ/」』
高さ15階建てのそこそこ大きなビルの屋上、フェンスで囲まれていておまけにクーラーの室外機が稼働状態なのでガンガン音を立てているその場所に、合計8人の男女の姿があった。
獣耳が生えた女性や朱槍を構えた青鎧の男性、大きな十字架上の杖を持った女性に黒ずくめで骸骨マスクが特徴的な少女、如何にも古代エジプトのファラオと思わしき女性や金髪でヤンキーみたいな青年、そして上半身裸で体格の良い男性と鶏マスクを被ったボディースーツ姿の青年と、見ているだけでコスプレ臭がするというか怪しい恰好をしていた。
彼らはフェンスの上に腰かけたりもたれ掛けたりと自由気ままにしながら、足元で広がる地獄を観察していた。彼らにとってはこの手の口径は実に見慣れたものなので、少し歯がゆそうに落ち着きない状態で見ている十字架の女性と獣耳の女性以外は大人しくしている。しかし、
彼らの視界に一組の親子連れが目に映った途端
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