第一部:ゲート 開けり
プロローグ 銀座事件
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下回るなど、通常の警棒と比べて携帯性に優れていることから、世界各国で警察官や法執行機関職員、警備員などによって用いられている。
基本的には殺傷力の低い護身用具・捕具として使われるが、
扱いようによって相手を死傷させかねない、れっきとした武器にもなる。ゆえに基本的に頭部を避けて叩くよう指導されている。これ等を踏まえると分かるように確かに殺傷能力は一応あるのだが、
金属製の鎧を纏う兵士や身体能力に優れる怪物相手にはほぼ無意味で、特殊警棒で殴り掛かった警備員などは運良ければ昏倒出来たが、大抵はほぼ効果無くて逆襲されて死ぬケースが多かった。
しかし、警察官の装備する拳銃は少し効果的であった。ゴブリンや兵士などは拳銃弾でも射殺可能で、鎧を着ていても被弾した際の衝撃で彼らはハンマーで殴られたような感じとなっていた。しかし、
オーク、トロル、
ジャイアントオーガー等の大型生物の前では、暑い皮膚によって弾かれて目などに当てない限り余り効果は無かった。
なので兵士や小型の生物の殺害に警察官たちは専念し、それ以外の大型生物の排除は自衛隊に任せることが暗黙の了解で決まった。下手に撃ったところでほとんど効果が無い上に相手を逆上させるからだ。警察官たちは迫り来るこん棒や刃物、それに弓矢などを必死に避けながら拳銃を撃った。なので少なからず兵士たちやゴブリンたちが次々と体に穴を開け、
死傷者をどんどん生み出していくので奴らの攻撃から逃れ、
そのまま逃亡に何とか成功して助かる民間人が増えていく。
一部の場所では駆けつけた警察の銃器対策部隊のMP5SDやSATの89式小銃の射撃で、兵士たちを次々ばたばたと倒して見事この謎の武装勢力の排除が進んでおり、
更に自衛隊の普通科歩兵部隊も銀座に続々と到着しだし、91式やブローニングM2の射撃でワイバーンやトロールなど大型生物の排除に成功する等、逆に押し返すところも出てきた。
だが、それでもやはり銀座の大部分はゲートから出現した謎の武装勢力に占拠されたままで、この頃から次々と何とか隠れることに成功した人間や、殺されるまで取り続けていた人間によるガラケーやスマフォなどによる撮影動画がツイッターや動画投稿サイトにアップされ、世界中に今銀座で何が起きているのかマスコミや報道陣に代わり報道していた。
槍で胴体を貫かれたまま地面を引きずられる者
刀で首を切断されて掲げられる者
多数の兵士に取り囲まれた状態で滅多刺しにされる者
弓矢が何本も体に突き刺さり、きりきりと舞を踊るように倒れる者
オーガの振るう斧で真っ二つにされて即死する者etc……
とにかく現代の戦争では見られないような死体が銀座のあちこちで量産されていく映像が撮影され、
日本を
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