穿いてない
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と安心。ウェンディはシリルのスカートの中がよほど見たかったのか、ガッカリと肩を落としていた。
「ウェンディ、今のは絶対やっちゃダメだからな」
「うん・・・ごめん・・・」
めくり上がってしまうのは最悪の場合として計算はしてたけど、意図的にそれをすることは絶対ダメだ。なのでウェンディに注意すると、彼女の一時の気の迷いだっただけのようで、反省し、その後はそのような行動を取ることはなかった。
その後も二人はマーガレットの街を見て回り、気が付けば辺りは赤くなっていた。
「どうだった?ジュビア」
「いいところですね。ジュビア、楽しかったです」
公園のベンチに腰を掛けて今日のことを話しているリオンくんとジュビア姉(笑)
「よかったね、何事もなくて」
「うん、安心した」
いつバレるのかヒヤヒヤしていたシェリアとウェンディは胸を撫で下ろしていた。特にウェンディはシリルと恋人関係にあるのだから、リオンくんにおかしな行動をされないかどぎまぎしていただろう。
「なぁ、ジュビア」
「なんですか?リオン様」
顔を見合わせて話していた二人だったのだが、どうしたことだろう、リオンくんが上体を前に倒し、うつ向くようにして彼が扮している女性の名前を呼ぶ。
「その・・・グレイとはどこまで行っているんだ?」
「えぇ!?」
聞きづらそうに問いかけたのは、弟弟子との恋愛の発展度についてだった。
だが、それは答えることができるはずがない。なぜなら目の前にいるのは、ジュビア姉ではなくシリルなのだから。
(どうやって誤魔化すんだ?)
ウソをつくのはリスクが高いからやめた方がいいだろうけど、どうやってその話題から逃れるのか、俺には思い付かない。果たしてシリルはどうするんだ?
「フフッ、内緒です」
どう返すのかを見ていると、少年は人差し指を口の前に持ってきて、小悪魔のような笑みを浮かべて見せる。
「進展はしてるのか?」
「はい!!もちろんですよ!!」
まるで本当に二人の関係を話しているかのように振る舞うシリル。このまま最後まで行ってしまえ!!と願っていると、突然リオンくんが彼の手を両手で包み込む。
「ジュビア!!」
「は・・・はい!!」
迷いを振り払うかのように大声を発した氷の魔導士とそれに驚く水の魔導士。青年は少女の目を真っ直ぐに見ており、少女は顔を背けることができず、ただ見つめ合っている。
「グレイと結婚したら・・・頼みがあるんだ」
「な・・・なんですか?」
首を傾げ彼の次に続く言葉を待っているシリル。青年は一拍間を入れると、とんでもないことを発した。
「俺のことを、お兄さんと
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