穿いてない
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、元気になろうとしてくれるように動こうと考えていたためこう声をかけた。シリルも少しの間だけならと、納得しきってはいないものの頷いてくれた。
「で、ここが一番の問題なんだけど・・・」
そう言う俺の視線の先に見えるのは、スカートの切れ目の脇から顔を覗かせる黒い布。
「それ、なんとかできない?」
俺が指をさしたのはシリルが穿いているボクサーパンツ。スカートの時ならなんとかなるんだけど、ジュビア姉のスカートは特殊だ。そもそもこのスカート、どんな下着でも見えてしまうのではないのだろうか?なんで彼女は大丈夫なのか、不思議でしょうがない。
「見えちゃうけど・・・仕方ないんじゃない?」
シリルも下着が見えているのは気になっていたようだが、どうしようもないと開き直り、このまま行こうとしているみたいだ。
だけど、さすがにこれで街に出るのはダメだ。シリルは気にしないだろうけど、街の人は気になって仕方がないだろう。なぜなら彼の見た目は、美少女のそれそのものだから。
「シェリアから下着借りてくるか?」
「ムリムリ勘弁して!!」
女物の下着なら隠れるのかと思い提案してみるが、首をブンブン振って断られてしまう。偽物の胸を作る時もこいつは頑なに女物の下着をするのを拒否してたんだよな。くっつくタイプのパットを使って誤魔化したけど、下着が見えるのは何とかしないとヤバイ気がする・・・
「あ・・・」
そこで、一つの作戦を思い付いた。要はシリルに女物の下着を穿かせるように選択させればいいんだ。
「シリル、シェリアかウェンディから下着を借りるのと、その下着を脱ぐの、どっちかを選べと言われたら?」
「え!?何その選択!?」
シリル的にはどちらも選べたくはないであろう選択肢をあげてみる。だが、ノーパンで今の服装はあまりにもリスクが高すぎる。だから堅実なこいつなら、嫌々前者を選んでくれるだろうと思い提示したのだ。だが・・・
「なら脱ぐわ、俺」
シリルは即答で後者を選んでしまう。予想外の選択に自分の耳を疑ったが、彼がそう言うのであれば仕方ない。
「わかったよ、じゃあ早く脱いで」
「え!?」
ため息交じりにそう言うと、少年はスカートを抑えて驚愕の声をあげる。
「そこは普通「そのままでいいよ」じゃないの!?」
「そのまま外に出せるわけないだろ?」
シリルはどうなら、ノーパンの方を選択すれば俺が折れてくれると考えていたらしい。甘いな、俺は妥協はしないぞ。
「脱ぐって言ったんだから、男らしく脱げよ」
「いやいや無理だって!!この服でノーパンは!!」
俺が一歩詰め寄ると水竜はこちらを向いたまま一歩後退する。どうやらその服が危険だというのはわかってたみたいだけど、こうしている時間が今はおしい
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