機動戦艦ナデシコ
1408話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
月ドック防衛戦が終了した翌日。俺の姿はネルガルの月ドックの中にあった。
昨日の今日だし、一度撤退したと思わせて再度攻撃してくるというのは、よくある策だ。
それもあるし、こちらとしては月ドックを見てみたかったという思いもある。
そんな訳で、昨日はこの月ドックに泊めて貰った。
食事とか寝室とかはそれなりだったが、それでもやっぱりホワイトスターにある自分の家に比べれば落ちる。
いや、ホワイトスターと同レベルの生活を希望するのは間違っているんだろうが。
ともあれ、月ドックで一泊した俺は、エリナから月ドックを案内して貰っていた。
「ふーん、じゃあエリナってキャリアウーマンって感じなのね。こうして見てもそれっぽいけど」
「ちょっと、キャリアウーマンって時代遅れじゃない?」
円が美砂に告げる言葉を聞けば分かるように、俺とエリナ以外に円や美砂の姿もあった。
……まぁ、ナタルからお目付役として派遣されたのだろうが。
俺が何かをすると思われているのは面白くないが、今までの実績を考えるとそう思われても仕方がないんだよな。
「そうね。そういう言い方はちょっと気になるけど、今の仕事は面白いと思っているわ。特に今は世界が大きく動いているもの。その中心に近い位置に私はいるのよ? そう思えば、ゾクゾクしてこない?」
「ゾクゾクってのは、シャドウミラーに来てからずっと感じているから、そんなに凄いとは思えないけど」
同意するような視線を向けるエリナだったが、美砂はあっさりとそう告げる。
そして円もまた、同様に頷いて口を開く。
「マブラヴ世界の事を考えれば、ゾクゾクとかそういうのはもう慣れてるのは間違いないわね」
「……貴方達、本当にどんな経験をしてきたのよ」
同意されるのだとばかり思っていたエリナだったが、まさかそんな言葉が返ってくるとは思わなかったのだろう。……何故か俺の方に責めるような視線が向けられていたんだが、それは冤罪じゃないか?
いや、マブラヴ世界での戦いを思えば、実は冤罪じゃないのかもしれないが。
「ま、まぁ、いいわ。取りあえずそろそろ到着すると思うから、しっかりと見て頂戴。アカツキ会長が言ってた、私達の戦力を」
ナデシコ級……アカツキもやるべき事はしっかりとやってたんだよな。
いや、ネルガルの会長として、それくらいは当然かもしれないが。
ナデシコ……正確には相転移エンジンという宝の山を得たのを考えると、ネルガルがナデシコ級を量産するのは当然だろう。
そして、やがて俺達の視界に入ってきたのは……
「え? あれ? ナデシコ?」
視線の先にある艦を見て、思わず呟く。
その艦を見て驚いているのは、俺だけではない。
円と美砂の2人も、軽く首を傾げて視線を
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ