第67話
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それを見たキーアは声を上げ
「………………………」
ロイドが甲板から去ると不安そうな表情で黙り込んだ。
「ふふっ……―――大切な人達に余計な心配をかけたくない。いい女は大変ですわね?」
するとその時マリアベルは口元に笑みを浮かべて言った。
「!」
マリアベルの言葉を聞いたキーアが目を見開いたその時
「何か悩みがあるのでしょう?―――わたくしならば力になれるかもしれませんわ。」
マリアベルは不敵な笑みを浮かべてキーアを見つめた。
〜星辰の間〜
「―――なるほど。なかなか順調のようですね。」
謎の空間でカンパネルラから報告を受けた柱―――第一柱は声を出し
「ああ、こちらの準備も9割がた目処がついた。今回のオーダーには何とか間に合わせられるだろう。」
もう一つの柱―――第六柱は声を出した。
「お疲れ様です、博士。―――カンパネルラ。”執行者”の動きは?」
「ブルブランはどうやら手を貸してくれるようだ。レーヴェはあの様子だともう2度と”結社”に力を貸さないどころか、敵対する様子だ。そして”彼女”については……ま、様子見でいいんじゃない?式神は貸してくれたけど今のところ介入するつもりは一切ないみたいだし。」
第一柱に尋ねられたカンパネルラは口元に笑みを浮かべて言った。
「ふむ、わかりました。マイスターと同様、彼らの意志に任せて下さい。」
「しかし”執行者”には全ての行動の自由を与えるか…………あの方の決めた事とはいえ、いささか理不尽な”掟”だねぇ。おかげで既に”漆黒の牙”に続いてあの”剣帝”まで裏切っているしさ。」
「全ては”盟主”の思し召し……是非を問う必要はありません。それより――――いらっしゃったようですね。」
「おや、来たかね。」
「フフ、時間通りだねぇ。」
カンパネルラが呟くと新たな柱が現れた!
「―――お待たせしました。もう、始めているうようですね。」
「いえ、始めたばかりです。例の件についてはもうよろしいのですか?」
新たに現れた柱―――第七柱に第一柱は尋ねた。
「ええ、後は”破戒”殿に全てをお任せしてきました。それで―――”クロスベル”でしたね。かの地に赴くのは私もいささか久しぶりです。」
「ウフフ、あまりの変わりように目を丸くするんじゃない?現代の導力文明では最先端の大都市だろうしね。」
「私も完成前にもう一度、顔を出してみるつもりだよ。どうだね、せっかくだから現地で落ち合うとしようか?」
「ええ、異存はありません。」
「―――では、お二方。以後は委細をお任せします。『幻焔計画』……あの方の最終計画のためには欠かせないス
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