第三話 大体ここまでがプロローグ
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お伝えください」ぴしぴしとヒビが広がっている
「はあ」私は頭のメモ帳に『卵おじさん現る!』とメモをしました。
「な・・・なにがあってもぉぉぉぉ!!」ヒビは卵おじさんの全身に広がっていき。
パキン!
と、心地よい音を立て、大きな二本脚のひれをもったナマズになり、タッタカと走っていきました。
「面倒ごとはごめんですよ〜」
私が走り去った方向へ言うとズズン、と2回、どこかの地面が揺れ、砂煙が立ち昇った。
場所は変わり高天原会議所。ここではいつも通り中央と東西南北の領主が集まりいろいろなことを適当に決めている。
議長席に座っているのは九尾、高天原の最高決定権を持っている。
「それで・・・今回の議題は何だったかしら・・・」
「今回行われる祭りについてですね。正式な高天原全域を巻き込む祭りは私が知っている千百年中では初です」流れで進行役を務めている青鬼がプロジェクターに東西南北それぞれで行われた祭りを映し出した。
「北、私、青鬼の管轄で多く行われている祭りは『地獄式ダイエット祭』です。みなさんの地域ではどうでしょうか」
ほかの全員は話を振られまいと、お茶をすすり団子を食べ始めた。
ふう、と息を吐き、青鬼が眉間を指で押さえた。
「私が知っている限りは3回・・・」
九尾が宇治金時をつつきながら話し始めた
「一回目は私が先代代表から聞いた話。大体二千八百年前になるのかしらね・・・」
会議室の床や壁、天井に色とりどりに塗られた町の映像が映し出された。
「『大暇つぶし色塗り大会』。東西南北四色に分かれて色を塗って、その面積を競う大会ね。集計が面倒くさくて勝敗はつかなかったそうよ」
映像が変わり、次は可笑しな形をした生き物たちが映し出された。
「これは千七百年くらい前ね。名前は『暇つぶし生物生成大会』名前の通りあたらしい生物をつくって一番可笑しな生物を作った人のいる土地が優勝ね。三か月にわたって続いたんだけど作った生物たちが反乱を起こしちゃってね・・・。いまは高天原の外側、禁足地に追いやっているわ。」
最後に映し出された映像には巨大なロボットが映し出されていた
「これは・・・青鬼が知らないのだから千百五十年前だったと思うのだけれど・・・『暇つぶし大討伐大会』。みんなで力を合わせて巨大ロボットを倒そうってお祭りね。操縦はきゅうがやったわ」
ビシとウサギのきゅうが敬礼をした。
「そろそろみんな、退屈してきたころだと思うから、もっと大きな騒ぎが必要ね」パンと扇子を開き、風鈴を仰ぎ始めた。
「騒ぎねぇ・・・」赤鬼が角をいじりながら考えた。
「騒ぎよ」きゅうが人参をかじりながらつぶやく。
九尾が扇子を閉じ青鬼が猫又を見つめる。
実は高天原中の話題になっている生者が迷い込んだという事件。ここ3か月は一応これ以上の事件は起こっていな
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