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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
牛乳買ってくる
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単に推測することができる。そう思うと、彼女のことが不憫で仕方がない。

「ハァ・・・」

そんな彼女のことを想い、またため息が出る。最近ジュビアにもグレイにも会っていないからか、気持ちの高ぶりが得られない。まるで七年前のあの時のような、そんな感じがする。

「り・・・リオン様」

一人物思いに耽っていると、後ろから小さな声で自分を呼ぶ声が聞こえてくる。その呼び方に覚えがあった俺は、後ろを振り向きその人物の姿を確認する。

青いニット帽と同色の厚手のドレス、太ももの半ばまである茶色のブーツを履いた水色の髪をした少女は恥ずかしそうに顔をうつ向けながら、その場に立っていた。

「ジュビア・・・」

それはどこからどう見ても、俺が初めて惚れた相手、ジュビア・ロクサーだった。



















レオンside

「ジュビア・・・」

席から立ち上がり目の前の少女に見入っているリオンくん。その姿を見て、うまくいったと俺たち三人はガッツポーズしていた。

「とりあえずはうまくいったね」
「うん!!よかったね!!」

二人から見えないようにギルドのテーブルから顔を覗かせているシェリアとウェンディ。実は今リオンくんの目の前にいる少女、ジュビア姉ではないのである。実際、じっくりと見てみると色々と違うところが見受けられる。
シークレットブーツでかさ増ししているが、本物のそれには及ばない背丈。家にあるものを使って無理矢理に作った胸。艶々しているものの、エクステンションを使ってウェーブをかけただけの髪。他にも目が垂れていたりと違う部位が多く見受けられるが、パッと見だと意外とわからないところまではできたと思う。

「ねぇ、本当にあれで大丈夫なのかな?」

心配そうにそう呟いたのは幼馴染みの天空の神。彼女の心配は久しぶりのジュビア姉を観察してしまい、正体がバレてしまうのではないかというところである。

「大丈夫、もうやりたいことは終わってるから」

この作戦の一番の狙いは、リオンくんを励まそうとしているのに気付いてもらうこと。だからこのジュビア姉がシリルだと気付いてくれれば、それでお役御免なのだ。
だが、俺のその考えは簡単に打ち砕かれてしまう。

「ジュビア!!久しぶりだな!!」
「「「・・・え!?」」」

先程まで落ち込んでいたのがウソのように明るくなり、シリルの手を取るリオンくん。あれ?まさか気付いてないのかな?

「お久しぶりです、リオン様」

自分が偽物だと気付いてないことに驚いていたシリルだが、柔らかな笑みを作ると慣れない呼称を扱い、彼に答える。

「元気そうだな」
「はい!!リオン様もお元気そうで」
「グレイはどうしたんだ?」
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