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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
牛乳買ってくる
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ないのが今回の現状。ジュビアさんはグレイさんとどこかにいなくなってしまったから、俺たちには会う手段がない。こんなことなら行き先だけでも聞いておくべきだったか。

じーっ

半ば諦めかけていると、レオンが俺の方をじっと見つめていることに気付く。

「何?レオン」

なんでこいつにこんなに熱視線を送られているのかわからず聞いてみると、彼は何かをブツブツ呟くだけで一向に答えようとはしない。

「シークレットブーツとパットで誤魔化せば・・・」

何やら聞こえてはいけない単語が聞こえた気がする。俺は彼が何を考えているのかわからないままだったが、耳に微かに届いた単語から嫌な予感が沸き上がっていた。

「シリル、ちょっと来てくれ」
「絶対ヤダ!!」

再度立ち上がり俺の手を引っ張るレオン。しかし、俺は嫌な予感しかしないので拒否することにした。

「大丈夫、ほんのちょっとでいいから」
「ムリムリ!!お前の考え読めるもん!!」

レオンの考えに乗っかったら最悪の未来しか見えない。すると少年は、近くにいる二人の少女に声をかける。

「シェリア、ウェンディ、手伝って」
「う・・・うん、わかった」
「何をするの?」

おおよそレオンのやろうとしていることがわかっているシェリアは困りながら、全く少年の考えが読めないウェンディは進んで、二人でサイドを挟み俺の腕を掴んで連行する。

「い・・・イヤだ!!それだけは絶対ヤダ!!」
「大人しく従ってくれよ、リオンくんのために」

まるで逮捕されたかのような扱いを受けている俺を尻目にズケズケと前に進んでいくレオン。俺は二人の少女に挟まれているせいで抵抗することもできず、ギルドの外へと連れていかれたのであった。




















リオンside

「ハァ・・・」

どうしたのだろうか、最近気力が湧いてこない。いや、理由はわかっているんだ。同じ師の元で共に高め合い、競い合ってきたライバルに会えない・・・それに、ジュビアの顔を見ることもできないというのがこの無気力さの原因なのだ。

「ジュビア・・・」

胸の内ポケットに入れられている少女の写真を手に取る。それを眺めていると、彼女の可愛らしさに癒され、心が洗われていくようだ。

「全く・・・グレイとどこにいるんだか・・・」

弟弟子である青年のことを思い出す。ジュビアは彼とどこかに行ってしまったとシリルたちから聞いていたから、ようやく結ばれたのかと思ったが、何の知らせもない。

普通結婚なんかすれば、二人に関わりのある俺にも連絡の一つもあってもいいのだろうが、全くそれがないのだ。となるとグレイの性格だ。ジュビアに対する答えをいまだに渋っていると簡
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