暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic7-Bホテル・アグスタ〜Team Scitalis〜
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董美術オークションに出展される、ある金属板を取って来てほしいのね。手段や被害は問わないから、必ず手に入れて』

「手段や被害は問わないって・・・。あの人は本当に大雑把ね。私たちのやり方でやらせてちょうだい。ベータ、あの人――プライソンに期待して待っているように伝えておいて♪」

『OK。ルーテシア、リヴィア。メガーヌ・・・お母さんの言うことをちゃんと聞いて、お仕事も頑張って』

モニターに映る少女、ベータが女性と子供2人の名前を口にした。メガーヌ、ルーテシア、リヴィア。メガーヌは首都防衛隊・ゼスト隊の分隊長だった女性だ。広域指名手配犯・プライソンの秘密工房への潜入捜査にて、モニターに映るベータを始めとしたサイボーグに敗れ、MIA――行方不明扱いされていた。
そしてルーテシアとリヴィアは、事件後に親戚に預けられたという名目でプライソンに引き渡された子供たちだ。そしてどうやら3人とも記憶の改ざんを受けてしまっているようだ。そうでなければ、自分たちを襲ったプライソンやベータに対して友好的な態度を取るわけがないからだ。

「はーい」「ん・・・」

『OK。あと、ガジェットドローン(グレムリン)のT型40機とV型10機をそっちに送ったよ。適当に利用するようプライソンも言ってくれてるから、ルーテシア、あなたの無機物操作魔法・シュテーレ・ゲネゲンで操ってOKだから』

ベータとの通信が切れ、メガーヌは改めてホテル・アグスタへと目をやった。

「じゃあ、始めましょうか。女の子なんだからスマートに行きましょ。まずは屋外警備をやってる管理局員をどうにかしないといけないわね・・・」

手に持っていた日傘を開き、森から出ようとしたメガーヌだったが・・・

「ママはここで待ってて。ベータの言ってたように管理局員はガジェットドローン(グレムリン)を使っておびき出すから。ターゲットを取ってくるのは・・・――」

「それ、わたしがやる」

ルーテシアが囮を、そしてリヴィアが本命を買って出た。メガーヌは「途中で眠っちゃうといけないからね」眠いと言っていたリヴィアの意見を却下し、代わりに自分が行くことを言外に伝えた。しかし「わたしは平気。ママはここで待ってて」リヴィアは聞かなかった。

「ママ。こうなったリヴィアは考えを変えないよ」

「この頑固さは誰に似たのかしら?」

眠気眼から完全にやる気満々なしっかりとした瞳になっているリヴィアに、メガーヌとルーテシアは呆れを見せた。それから3人は、屋外を警備している機動六課・実働部隊の巡回ルートをしっかりと見て憶え、ガジェットドローンの出現を待った。

「あ、来た」

ルーテシアがポツリと漏らす。ホテルを全方位から包囲するような陣形で姿を見せたガジェット群。まずT型が10機、V型が
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