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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic7-Bホテル・アグスタ〜Team Scitalis〜
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第1管理世界ミッドチルダ。その首都であるクラナガンの南東は自然が溢れている。その森の中に建つホテル・アグスタ。今現在、そこでは骨董品オークションが開催されている。そんなホテル・アグスタを、鬱蒼と生い茂る木々の中より眺めている人影が3つ。
体格から見て1人は成人女性、他2人は10歳に満たないほどの子供だろう。子供2人はクリーム色をしたお揃いのフード付きコートを着ている。その下に着ている服装はバラバラだ。

「こちらチーム・スキタリス。現場、ホテル・アグスタに到着よ」

成人女性は、純白のロングワンピース、水色の薄い肩掛け(ショール)、白いつばの広いハットを被っており、折りたたんだ白い日傘を持っている。そしてレンズの大きな眼鏡を掛けている。深窓の令嬢という表現が一番しっくり来るだろう。彼女は目の前に展開されているモニターに映る者に向かって、自身が所属しているチーム名と、何かしらの仕事を成すための現場に到着したことを報告した。

『OK、確認した』

モニターに映る者、それは10代後半ほどの少女だった。服装は学校の制服のようで、白のブラウス、赤いリボン、裾付近に白のラインが1本入った黒のプリーツスカート、腰に黒いセーターを巻いている。身長は160cmほど。栗色のボブで、左目が前髪で隠れている。

「・・・眠い・・・」

彼女の隣に居る子供、声からして少女がそう言って目を擦る仕草をする。コートの下に着ている服は、黒のノースリーブのセーラー服。セーラー服特有の大きな襟(ジョンベラ)は前後共に燕尾となっている。セーラー服の後ろ側の裾は膝裏までの長さがある。捲かれている黒いスカーフにはスミレが描かれていた。インナーは立て襟の白いノースリーブのブラウス。ファスナー仕立ての前立ては黒のライン。下は黒いプリーツスカート。そしてスカートの裾から少し出るくらいの長さの黒のスパッツ。両手にはめられたグローブの手の甲には半球状の装甲があり、真ん中に切れ目があることから開閉するようだ。

「もう少し待って。これからお仕事だから」

もう1人の少女がそう言って、眠いと漏らした少女の頭を撫でた。その少女の服装は、黒色を基調としたビスチェワンピースで、胸元には大きなリボンをあしらっている。そして両手には、手の甲に半球状のクリスタルが付いた手袋をはめている。

「ん。判った・・・。起きてるように頑張る」

少女は身を寄せ合うようにして、成人女性の見るモニターを見上げた。女性は「娘の1人が今にも眠りそうだから、そろそろお仕事を始めるわね」モニターに映る少女にそう伝えた。女性は側に居る少女たちの母親らしい。眼鏡の奥にある瞳はとても優しいもので、母性に溢れているのが良く解る。

『OK。メガーヌ。父さ――プライソンからの任務を再通達するよ。えー、骨
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