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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十五話 意地と意地のぶつかり合いです。
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も、その声に相違して目には感情の揺らぎが映っていた。それを受け取った旗艦艦橋では、
「ハッハッハ!!」
ビリデルリング元帥は高らかに笑った。
「リュフトバッフェル、聞いたか!?あの若造があんなことを言うて来たぞ!!」
「はっはっは!これは傑作だな。自分が一流の武人であるかのように言ってきおるとはな。まだまだ引退には早かったのではないか?ビリデルリング」
「そうじゃのう!!じゃが、奴の肝の大きさは分ったつもりじゃ。度量のほどもな。フン!」
最後の「フン!」は軽蔑の調子であったが、若干そこに嬉しそうな調子も交じっていた。
総司令官旗艦は最後尾にあって、敵の攻撃を防ぎとめて奮戦している。見かねて3000隻ほどの艦隊が総旗艦を囲むようにして奮戦している。ビリデルリング元帥は何度も「要らぬ!早く逃げろ!」と叱責したのだが、彼らは決して逃げようとしなかった。
「リュフトバッフェル、世の中にはバカが随分と多いの」
総旗艦艦上で退艦命令を受け入れず、残った者たちに酒を配り、自らもリュフトバッフェルと杯を酌み交わしながらビリデルリング元帥が言う。
「そうじゃのう。味方もバカ、儂もバカ、おぬしもバカ。あのミュッケンベルガーもバカ。そして自由惑星同盟と称する反徒共もバカじゃ」
「じゃが、そのバカ共から次の時代を動かす奴が出てくるのじゃ。儂らはあの世からそれをとっくりと見物するとしようかの!!」
元帥が高らかに笑った。今までで一番の豪放な笑いに、艦橋に集まっていた要員も皆一斉に笑い出した。
「敵艦隊より通信が入っておりますが!!いかがいたしましょうか?」
通信主任が言う。
「何?よし、聞いてやろう。最後の一興じゃ。つなげッ!!」
ビリデルリング元帥がそういうと、たちまち画面が切り替わった。
之より少し前、形勢逆転した自由惑星同盟の艦隊では、最後まで踏みとどまっている帝国軍艦隊総旗艦に降伏勧告をするべきだという意見が沸騰してきた。
「あのような勇敢な敵将に対してなぶり殺しをするのは同盟軍艦隊としていかがなものか。礼節を尽くし降伏勧告を行うべきであろう」というのである。第八艦隊から上がった声はたちまち他の艦隊、そして総司令部も賛同する運びとなった。
敵が総司令官である以上、こちらも総司令官であるロボスが行うべきである、という第八艦隊からの意見がやがて多数を占め、ロボスが通信を行うことになった。
ロボスにしてみれば意外なことであったろう。ライバルのシトレがわざわざ自分を推薦してきたのだから。だが、それは総司令官たる自分を立てていることで、当然のことなのだとロボスはごく自然に納得していた。
ロボスは太った体を「よっこらしょ」と立ち上げ、通信主任からマイクを受け取ると、ゴ
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