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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十五話 意地と意地のぶつかり合いです。
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やかに彩り始めた。

「あちらが儂らを狙うというのなら、儂らもあちらの旗艦を狙うだけじゃ!!特定はできるか?」

 ビリデルリング元帥の言葉に、索敵主任は「全力を挙げて取り組みますッ!!」と返答したが、言葉に相違して旗艦の位置をなかなか特定できなかった。帝国軍の索敵システム性能は同盟軍よりもやや劣っている。今回はそれが仇になった。

「正面の敵、攻勢に転じましたッ!!」

 オペレーターの叫びがビリデルリング元帥の鼓膜を突き破った。

「何ッ!?」

 いったん劣勢に立たされていた同盟軍本隊も息を吹き返し、シトレ艦隊と共に歩調をとって攻め始めたからである。あれほど叩いたのだから、再攻の元気もあるまい。そう思っていたビリデルリング元帥にとってこれはまさに寝耳に水の驚きだった。

 攻守が逆転した。この時ほどビリデルリング元帥にとって憤怒を感じたことはなかったかもしれない。だが彼は案に相違して大笑したっきり、後は黙ってしまった。

「リュフトバッフェル!!」

 ややあって、ビリデルリング元帥は友人に話しかけた。

「なんじゃな?」
「どうやら儂も年貢の納め時のようじゃ!!こうボケが進んではもはや艦隊司令長官などつとまらんわ!!」

 ビリデルリング元帥はむしろ清々しさを感じさせるほどの朗らかな調子でそういってのけたのである。


 本隊上方にいてその状況を俯瞰できていたミュッケンベルガー大将は、敵の砲撃から、総旗艦が危ない、と判断、再三にわたって総旗艦退避を勧告し、自らが殿を買って出る旨を具申した。
だが、これに対するビリデルリング元帥の返事は、まさにビリデルリング元帥らしいものであった。

「司令長官たるものが、全軍を置いて退避すれば、必死に戦っておる兵たちはどうなるか!?沈む船から逃げるネズミのような真似をせいと貴様は言うのか!?そんな卑怯なことをすれば、今後帝国軍の司令長官が舐められるわ!!なによりも先に戦死した将兵たちに申し訳が立たん!!それでも貴様はいいのかッ!!??」

 この返事を聞いたミュッケンベルガー大将は一瞬瞑目し、次の瞬間苦笑してこう言った。

「やはり元帥閣下は元帥閣下だ。あの方がこの艦隊の司令長官である限りは、そうあるべきであろう」

 ミュッケンベルガー大将も敵のロボス正面艦隊に集中斉射を行い、いったんはこれを押し返すことに成功したが、状況は時と共に帝国軍に不利になりつつあった。なぜならば、10時方向から、ボロディン提督率いる第十二艦隊が来援し、さらに2時方向からは先ほど突破された第九艦隊が体勢を立て直して本隊と合流を図ろうとして進撃してきたからである。

 3方向から包囲された帝国軍本隊はじりじりと押されることになった。この時、帝国軍本隊3万隻に対し、同盟軍
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