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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十五話 意地と意地のぶつかり合いです。
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葉が終わらないうちに、銀河基準面天井方向から、つまり同盟軍艦隊の頭上からビーム主砲の雨が降り注いできた。
「秩序をもって砲撃火力線を構築し、敵の反撃を許すな!!」
この部隊を率いるのはミュッケンベルガー大将である。かれは後方に位置していて、敵艦隊と味方本隊の戦闘が始まり、耳目がそちらに集中しだす頃合いを見事に見計らって部隊を急伸させ、たちどころに砲撃ポイントに到達、頭上砲撃を敢行したのである。先ほど言い争っていた割には、老元帥と副司令官の呼吸は見事にあっている。
帝国同盟双方の艦船は主砲は主に艦首正面にあり、上方下方には少ない。したがって、もし敵に上下から襲われた場合には艦首をぐっとその方向に向けなくてはならないが、それには回頭というタイムラグが生まれる。その間に狙い撃ちされれば、ひとたまりもない。
「流石じゃのう!ミュッケンベルガー!!」
ビリデルリング元帥が手放しでほめる。彼は人をけなすときは大声でけなし、人をほめる時はより大きな声でほめる。
「そりゃあ!!敵を押し包めッ!!包囲して跡形もないほど殲滅してやれッ!!」
帝国軍は勝利の雄叫びを上げ、左右から腕を一基に回して、1万隻を袋の鼠にしようと襲い掛かった。
* * * * *
ロボスは青い顔をしながらも懸命にプレッシャーに耐え、指揮を執っていた。
「まだあきらめるな!!もう少しだ!!もう少しで援軍が来る!!ボロディンが来る!!ビュンシェが来る!!ビュコックが来る!!第十艦隊の友軍もやってくる!!ここで我々が負けてしまったら、皆に笑われるだけだぞ!!」
懸命な叱咤と身を乗り出すような指揮に兵たちの士気はかろうじて保たれていたが、何しろ相手は3倍の兵力である。しかもきちんと連携を取って攻撃の手を緩めないでいる。ロボスがどう頑張ろうと、じわじわと押し込まれるのはどうしようもない。
(バカな!!こちらは包囲する手はずだった!!帝国軍を引きずり込んで、包囲して、それで勝つはずではなかったのか!?)
あのビュンシェめ!!と、ロボスは陽気な40代の髭面を脳裏に描いて罵った。ロボスの頭の中では、今回の包囲体制をしくじらせたのもビュンシェであれば、帝国軍の突破を許したのもビュンシェであり、そしてそれを恥とも思わない陽気な報告をしてくる間抜け野郎もビュンシェと、すべての元凶がビュンシェビュンシェビュンシェであると固く信じ込んでいた。ある程度はそうなのであるが、だからといって彼一人に責任をおっかぶせるのは筋違いだろうと居並ぶ幕僚は内心そう思っていた。
儂が生きて帰ったら、絶対奴を降格にしてやる!!ロボスは憤怒で全身を震わせながら、心の中で叫びまくっていた。
「・・・・・・・!!」
不意ロボスは総身を震わせた。旗艦すれすれに
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