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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十五話 意地と意地のぶつかり合いです。
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にカツを入れ、第十二艦隊のボロディン提督には、周辺を警戒しつつ援軍にこいと、指示を飛ばし、第十艦隊と第五艦隊については、敵の後背を襲えと叱咤した。
ところが、距離にしてまだ12時間は敵の到達はないと思っていたところ、なんとしたことか、敵はその半分の時間でついてしまった。驚くべき速度である。
「なにをやっていた!?」
と、ロボスは喚いたが、時すでに遅し、戦闘配備にかかるほかなかったのである。
敵はジョウカイ運動を信じられない速度でやってのけたのだと参謀たちはとっさに思った。敵はわが方右翼の第九艦隊を突破し、時計回りに進撃を続け、いつの間にかわが軍の後方に出てきたのだと。
「味方はどこでどうしている?」
「まだ予備隊の第十二艦隊と連絡は取れんのか!!」
「第五艦隊はどうした?第十艦隊はどうなっている!?」
「第九艦隊の奴らめ、突破されたからと言って地べたに座り込んで休憩か!?」
参謀たちは口々に友軍を罵ったが、どうしようもない。地上と違って広大な宇宙では、火事が起こった隣の家に消火活動の手助けに駆けこむように援軍に駆けつけるというわけにもいかない。
「全艦隊、戦闘準備!!」
ロボスが指令する。彼にしてみれば、ここは戦うしかない。戦わずに逃げれば、敵はあの速度で背後からかみついて、此方をズタズタに食い破ってしまうであろう。守勢に徹し、少しでも時間を稼ぎ、援軍の到着を待って反撃に出るのがセオリーだった。
「敵艦隊、距離、65光秒!!」
「まだだぞ!!まだ早い!!20光秒まで接近してから砲撃開始だ!!」
ロボスが焦る味方を制している。ブラッドレー大将から散々「ボケが始まった」だの「帝国の女スパイに性病を移された」だの言われ続けている彼であるが、窮地に陥ってアドレナリンが往時の彼を復活させたのか、その機敏ぶり、指揮ぶりは平素と別人のようである。
「敵艦隊、22光秒!!」
「よぉし、主砲構え・・・・」
ロボスの右手が上がる。
「撃て!!」
さっと振り下ろされた手と共に、1万隻から放たれた収束主砲の光は、帝国軍先鋒中央を直撃した。中央を圧迫された帝国軍であったが、その動きは止まらず、逆に左右が突出して凹陣形の様になりながらも突進してくる。
「左右の敵にけん制射撃だ!!用意!!・・・・撃てッ!!」
ロボスの第二射撃は帝国軍の左右それぞれ先頭集団の動きをけん制したが、ビリデルリング元帥にとってこれは予測できた行動であった。
「フフン、反乱軍め、想像のど真ん中を射抜く戦いぶりだのう!!」
元帥は不敵にニヤリと笑う。
「だがそれもここまでよ!!宇宙は広いのじゃ!!前と左右に気を取られていると、思わぬところから手が伸びてくるぞ!!」
その言
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