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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第64話
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「あら……」

「おお、お前がいたか!」

ツァイトを見たイリアは驚き、ランディは明るい表情をし

「……狼の鼻でしたら、どこに行ったかわかりそうですね。」

エルミナは静かな表情で言った。

「グルル……ウォン。」

厳しい表情をして吠えたツァイトは再び階段を降りて行き

「お、おい……?」

ツァイトの行動を見たロイドは戸惑った。

「『付いて来い、こっちだ』と言っています。」

「とにかく追いかけましょう!」

そしてロイド達はツァイトを追って、テーマパークへ行く出入り口付近まで来た。



「……グルルル………グルル……ウォン。」

「『―――そちらだ。ただし気を付けろ。』」

「は〜……しかし良くわかるわねぇ。闇夜の眷属ってのは皆そうなのかしら?」

ツァイトの言葉を訳したイリアは感心した声を出した後シャマーラに視線を向け

「アハハ……種族の差によって違うと思うよ?あたしには何を言っているのかわかんないし。」

視線を向けられたシャマーラは苦笑しながら言った。

「で、でも気を付けろって……」

一方エリィは不安そうな表情をし

「……時間がない。とにかく行ってみよう。フラン、セシル姉、それとイリアさん達………皆さんはここで待っていてください。」

ロイドは真剣な表情でイリア達を見つめて提案した。

「で、でも……っ!」

ロイドの提案を聞いたシュリは反論しようとしたが

「……ま、仕方ないわね。足手まといかもしれないし。」

イリアは納得した表情で言った。

「でも、何かあったらすぐに呼んでちょうだい。一応救急箱も持ってきているし、いざとなったら私が治癒魔術を使うわ。」

「ああ、わかった。」

「……皆さん、どうかお気をつけて。」

「いざとなったらエニグマで連絡してくださいね〜!」

そしてフランが呟いたその時!



「グルル………ウォン!」

ツァイトはイリア達の背後を睨んで吠え

「ツァイト……?」

ツァイトの行動を見たロイドは不思議そうな表情をし

「!!」

何かの気配を察したリーシャは真剣な表情になって振り向いて自分達の背後を見つめ

「―――構えろ。来るぞ。」

何かの気配を感じ取ったセリカは剣を構えて言った。するとオルキスタワーで現れた人形兵器達が現れた!

「なっ!?」

「こいつらはオルキスタワーで現れた奴等!」

「何故ここに放たれているの……!?」

「まさか――――”結社”か!?」

人形兵器達を見たロイドは驚き、ランディは目を細め、エリィは厳しい表情をし、リィンは真剣な表情で叫んだ。

「―――――それは後で考えるぞ!ギガブラッシ
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