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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第63話
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やっぱりか。理由は……俺が聞けることじゃないか。」

「…………………はい。でも、そうですね。詳細は止めておきますが……私は本来……歩むべき道があるんです。」

「歩むべき道……?」

リーシャの話を聞いたロイドは不思議そうな表情をした。

「ふふ、家業のようなものです。………小さい頃から……そのために生きてきました。気の遠くなるような昔から祖先が受け継いできた道……今となっては何のために歩んでいるのかわからない道を。」

「そうなのか……でも、だったら………」

「だからといって必要ない……そう否定もしきれない道です。少なくとも父は、その道を受け継ぐことに意味を見出しているようでした。世界そのものに働きかけ、歴史を動かすきっかけ足り得る、暗く密やかな道を……そして私もまた父からその道を受け継ぎ、今まで歩いてきました………そう、これからもまた………」

「…………………」

「ふふっ……変ですね、わたし。イリアさんが勧めてきたワインはちゃんと断ったんですけど………それとも月の光に酔ってしまったのかしら………」

「ハハ……そうかもな。……ゴメン。軽々しく立ち入ったかな?」

「いえ、いいんです。なんだか私も……一杯一杯になっていたので。話を聞いてくれてありがとうございました。」

申し訳なさそうな表情で言ったロイドにリーシャは笑顔を浮かべて言い

(よしっ!好感度は間違いなく上がっているぞ、ロイドっ!!)

ギレゼルは嬉しそうな表情で頷いていた。

「そっか……お役に立てたら光栄だけど。でも、リーシャ。もしかして君は―――」

一方リーシャの答えに頷いた後ロイドが何かを言いかけたその時

(……!まさかこの子……リーシャが”銀”だと疑っているのかしら?)

ロイドの言葉を聞いたルファディエルは目を見開いた。すると

「………ロイドー……?」

キーアの声が聞こえた後キーアがロイド達に近づいてきた。



「キーア……」

「……あら……」

「……あ……リーシャもいたんだー……ひょっとしてお話中……?」

「あ、ううん。もう終わったから。」

「ああ、大丈夫だぞ。……ひょっとして眠れないのか?」

「………うん……なんだか恐いユメをみたような気がして……」

「そっか……俺のベッドで一緒に寝るか?」

「………いーの?」

ロイドの提案を聞いたキーアは懇願するかの表情で尋ねた。

「ああ、特別だけどな。」

そしてロイドはキーアを抱き上げた。

「……えへへ……」

抱き上げられたキーアは嬉しそうな表情をした。

「ごめん、リーシャ。変な形で中断しちゃってさ。」

「ふふっ、とんでもない。ロイドさんのおかげで私も何だか眠
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