第63話
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しいです。」
(くかかかかっ!それがロイドに秘められし真の力よ!)
(あら……接した時間は少ないのになかなかわかっているわね。)
リーシャの言葉を聞いたギレゼルは笑い、ルファディエルは目を丸くした後口元に笑みを浮かべ
「はは、買い被りだよ。一人前の捜査官としてもみんなのリーダーとしてもまだまだ足りない所が多くてね。もっと……もっと大きくならなくちゃ。」
ロイドは苦笑した後複雑そうな表情をした。
「クス……」
「……―――なあ、リーシャ。失礼かもしれないけど……聞かせてもらってもいいか?」
「……?失礼だなんて……いったい何でしょうか?」
ロイドの言葉を聞いたリーシャは不思議そうな表情をして尋ねたが
「どうして君はそんなに………そんなに儚い目をして笑うんだ……?」
「………!」
ロイドの疑問を聞いて目を見開き
(こ、この子はまた無意識に……………ハア……頭が痛いわ……………)
(おっ♪まさか……まさかの展開か!?今日は調子いいじゃねえか!メヒーシャちゃんに続いてその娘とは………しかもとんでもない”裏”を持つ女に手を出すとは……さすがはロイドだ!そういうタイプは落とすのは難しいが一度落ちたら、とんでもなくデレる上尽くしてくれるし、どんな事でも叶えてくれるぞ♪くかかかかかっ!)
ルファディエルは疲れた表情をして溜息を吐き、ギレゼルは興味深そうな表情をした後、陽気に笑っていた。
「……思えば出会った時からそうだった気がする。イリアさんに望まれて最高のステージで活躍して………リーシャ・マオといえば今やクロスベルじゃ有名人だ。なのにどうして……どうして君はいつも何かを諦めたような微笑みを浮かべてるんだ……?」
「ど、どうしてそんな………」
「……よく知ってる人が一時期、浮かべていた笑顔だったからさ。」
戸惑いの表情で言ったリーシャの言葉を聞いたロイドはガイの葬式の時に見せたセシルの儚げな微笑みを思い出した。
「今ではもう、そんな儚げな笑顔は見せなくなってくれたけど………だけど君は、ふと気づいたらいつもそんな笑顔だった気がする。」
「…………………………………」
「その人の笑みは、大好きな人にもう会えないという哀しみに耐えようとするものだった。だったら、君は……?イリアさんが大好きな君はどうしてそんな風に笑うんだ?彼女はいつも君の側にいるのに。」
「…………………………………正直、驚きました。鋭いとは思っていましたけどまさかそこまでなんて……ふふ、さすがはあのルファディエルさんの契約者ですね……」
「……それじゃあ………」
「ふふ……正解です。多分私は……そう遠くないうちにクロスベルを去ると思います。」
「……
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