第62話
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訳ないです。」
その時セティとシャマーラは不思議そうな表情をし、エリナは静かな表情で言った。
「いやいや、とんでもない。同じ支援課のメンバーである君達を招待するのは当然の事だし、君達が故郷に戻るまで教団の件以降の復興や解毒薬の件でクロスベルの民達がとてもお世話になった。何でも話に聞くところによるとエルファティシアさんの力がなければ、解毒薬の完成は厳しかったという。……本当にありがとう。」
セティ達の言葉にディーターは謙遜しながら答えた後笑顔で言い
「……ま、クロスベルに居たおかげでヴァイスハイト達と再会できたし、一応恩返しができて何よりよ。」
「フフ、お役に立てて幸いです。」
「えへへ……あたし達もお父さんみたいに”工匠”としてみんなの役に立ったね!」
「……そうですね。ですが、今の成果に奢る事なく、常に研鑽していきましょう。」
エルファティシアは口元に笑みを浮かべて言い、セティは微笑み、シャマーラは嬉しそうな表情で言い、エリナは静かな笑みを浮かべて言った。
「もう、お父様ったら。先程からロイドさん達以外ばかり誉めそやして……少しはロイドさん達も労ってはいかがですか?」
するとその時マリアベルは溜息を吐いた後指摘した。
「おっと、これは失礼。いやはや、こんな豪華なメンバーばかりで年甲斐もなく舞い上がっているようだ。」
マリアベルの指摘を聞いて気付いたディーターは笑顔で言った。
「はは……」
「ま、でも招待してくれて本当に有り難かったッスよ。」
「そうだね。いい気分転換になったし。」
「ああ。それにミシュラムのリゾート気分を存分に味わえるという、滅多にできない体験もできたしな。」
「市長、有難うございました。」
「すっごく楽しかったです!」
「キーアも楽しかったー。」
そしてロイド達はそれぞれ感想を言った。
「はは、それは何よりだ。―――蒸し返すようで悪いがあれは本当に不幸な事件となる所だった。ヴァイスハイト局長達の活躍がなければ、タワーの爆破までしようとした犯罪者とはいえ……命を落とす所になることだったよ。例えテロリストとはいえ、そんな罪深い存在だとは私は思っていない。今後は二度と、あんな事件が起きないよう尽力するつもりだ。この世に”正義”が実在すると皆に信じてもらうためにもね。」
(フン、”正義”か………)
(くっだらねぇ……そんなの自分の行動を正当化するただの言い訳だ。)
(俺達には全く縁のない言葉だな。)
(クク……我等はその”正義”の”最大の敵”だからの。)
真剣な表情で言ったディーターの言葉を聞いたヴァイスとギュランドロスは内心嘲笑したり、不愉快な気分になり、セリカは静かな
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