第61話
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の人達にとっては自分達が穏やかに過ごせる国を作り、守ってくれるからリウイさん達を自分達の”正義”である事を信じると同時に”英雄”として慕っているけどね……」
「……だからこそメンフィルの国民達は”闇の英雄”であるメンフィル帝国の皇族や将達を心から慕っているのですね……………………そしてメンフィルの礎を作ったリウイお義兄様とお姉様―――イリーナ皇妃は国民達にとっては”神”のような存在かもしれないですね……………」
セシルの話を聞いたエリィは目を閉じて呟き
「”覇道”と”信念”………………リウイ陛下達らしい言葉だな。」
「……………!………まさか………リウイお義兄様達は……メンフィルは………”世界”の……ディル・リフィーナの”理”に挑んでいるのですか………?」
ロイドは呆けた後疲れた表情で溜息を吐き、考え込んでいた後ある事に気付いたエリィは信じられない表情でセシルに尋ね
「なっ………!?」
エリィの疑問を聞いたロイドは驚きの表情をし
「世界の理に挑む……か。確かに間違ってはいないわね。…………………(そして私はそんな人だからこそ傍で支えようと思った……………今思えば歪んだクロスベルの”正義”の下、諦める事無く前に向かうガイさんと同じ姿が見えたから、リウイさんに惹かれ、支えようと思ったのかもしれないわね……………)」
セシルは静かな表情で言った後苦笑した後目を閉じてリウイとガイの姿を思い浮かべて黙り込み
「ふふ、ごめんね。警察の貴方達にとっては耳にしたくない事を言ってしまって。”正義”の象徴である警察にとっては辛い話だったかもしれないわね。」
話を戻して苦笑した。
「そ、そんな。とても勉強になりました。」
「ああ。今の話を聞いたおかげで”正義の在り処”を改めて考えさせられたよ。」
「そう。それならいいんだけど。」
そしてエリィとロイドの言葉を聞いたセシルは微笑んだ。
「それでセシル姉……話を戻すけど、ディーター市長の『独立宣言』の後メンフィルから……リウイ陛下から何か連絡があったのか?」
「………できれば、今すぐ今の仕事を辞めて自分の下に――――メンフィル大使館に来て自分達を支えて欲しいって言ってたわ。」
真剣な表情のロイドに尋ねられたセシルは静かな様子を纏って答え
「………セシルさんの身を守る為……ですか………もしクロスベルが本当に独立したら、それこそ二大国が侵略を開始してきてもおかしくないですしね……………」
「……………それで何て返事をしたんだ?」
セシルの答えを聞いたエリィは複雑そうな表情をし、ロイドは目を閉じて考え込んだ後尋ねた。
「……私がリウイさんの側室の一人である事がクロスベルに……ディーター市長に知られるまで
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