第60話
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000ミラか。結構するけど……)……すみません、このブローチを包んで欲しいんですけど……」
ガラスの上にあるブローチを見て購入する事を決めたロイドは店員に申し出
「おや……」
「ロ、ロイド……!?」
申し出を聞いた店員は意外そうな表情をし、エリィは頬を赤らめてロイドを見つめた。
「はは、恋人同士になってエリィにはまだ何もプレゼントした事がないしさ。良ければプレゼントさせてくれないか?」
「ロイド……………ありがとう、嬉しいわロイド。それじゃあ、お返しに……私からもあなたに似合いそうなものを見繕わせてもらおうかしら。」
ロイドの言葉を聞いたエリィは頬を赤らめて嬉しそうな表情をした後、ロイドにある提案をした。
「えっ、いいのか?」
「ふふ、せっかくだし。それじゃあ、良い物を探してみるから少し待っててちょうだいね。」
その後、ロイドとエリィはそれぞれ買った宝飾品を店員に包んでもらい、互いにプレゼントしあうのだった。
「ご購入ありがとうございました。フム………それにしても本日マリアベルお嬢様に紹介された方々のおかげで、1日の平均の1,3倍ほどは売れました。さすがはマリアベルお嬢様のお知り合いの方々ですね。」
「え……」
「俺達の他にも誰か購入したのですか?」
店員の言葉を聞いたエリィは呆け、ロイドは意外そうな表情で尋ねた。
「はい。たくましい身体つきをしている男性の方は美しい蒼い髪の妙齢の女性の方に高価な指輪をご購入されましたし……金髪の整った容姿の男性の方はお客様達と同じくらいの年齢に見えるピンクブラウンの髪の女性の方、金髪の女性の方、後は銀髪と明るい緑の髪を持つ異種族の女性の方達にそれぞれ高価な指輪やブローチ、後はネックレス等をご購入されました。」
「そ、それって………」
「ギュランドロス司令と局長達よね…………」
店員の話を聞いたロイドは表情を引き攣らせ、エリィは疲れた表情で溜息を吐いた。
「そうだよな……………というか、局長達――――金髪の男性の方達は店で目立っていませんでしたか?一人の男性が複数の女性を連れているなんて……」
「いえいえ。重婚を認めているアーライナ教とイーリュン教が現れてから、複数の女性のお客様と共にこの店にいらっしゃる男性のお客様がいらっしゃいますので。私達共としましてはとてもありがたい話であります。」
「ハ、ハア……………」
「同じような人達がいるって知っても喜んでいいのか、悪いのかわからないわね……………」
店員の話を聞いたロイドは苦笑し、エリィは疲れた表情で溜息を吐いた。その後店を出た二人はベンチに座っているセシルとセシルの傍に寝そべっているツァイトを見つけて、近づいた……………
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