第60話
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リィはここの会員じゃないんだな?マリアベルさんの幼馴染だし、てっきりVIP扱いかと思ってたけど。」
「うーん、前にベルと来た時は宝飾店には入らなかったのよね。ブティックで服を見ている方が性に合っている気がするし。」
「はは、なるほど。それじゃあ、せっかくだし一緒に色々と見てみようか?」
「ええ、そうしましょう。」
その後二人は宝飾品が飾ってあるガラスのケースを見つめた。
「ネックレスに指輪にブローチ……宝飾品といっても色々あるよなあ。」
「ふふ、そうね。どれもなかなか手が出ない高価な品だけど……見て、ロイド。この指輪なんか素敵だと思わない?」
「どれどれ……うん、確かに……エリィに似合いそうな気がするよ。」
「ふふ、お世辞なんて言ってくれなくてもいいのに。」
「いやいや、本当だって。(値段は俺の給料の3ヵ月分くらいか……やっぱり結構するよな。って、このコーナーって……!)」
嬉しそうな表情で言ったエリィの言葉に答えたロイドはガラスのケースの中にある指輪の値段を見て考え込んだ後、ある事に気付いた。
「お客様、婚約指輪をお探しでしょうか。よろしければ、お見繕いいたしますが。」
するとその時店員の一人がロイド達に近づいて尋ねた。
「…………え”。」
店員の言葉にエリィは固まった後呆けた声を出し
「はは、いや、え〜っと……」
ロイドは苦笑していた。
「おや、お2人はこ結婚されるのでは……?失礼しました、エンゲージリングの一角を見てらしたので、つい。」
「え、あ……!そ、そのっ……ち、違いますから!私達はまだ婚約はしていないですし……!ロ、ロイド、違うからね!?別に今すぐ婚約してほしいって言ってるわけじゃないからね!?」
店員の言葉にエリィは頬を赤らめて言った後慌てた表情でロイドを見つめて言い
「わ、わかったから、そんなにあわてなくても……(”まだ”って事は”いつか”は考えてくれているんだ、エリィ……)」
ロイドは内心嬉しく思いながら苦笑していた。
「……ふむ、それではそういった話は近い内、と言ったところでしょうか。」
「で、ですからっ……!」
そして店員の言葉を聞いたエリィは再び慌て
(はは、いつかは婚約もしたいとは思ってるけど………でも、そうだな。エリィには色々助けられてるし、何てたって恋人だしな。結婚指輪じゃないにしろ、贈り物は充分アリかもしれない。恋人同士になって、エリィに恋人としてまだプレゼントした事もないし……)
エリィの様子を見たロイドは苦笑した後静かな笑みを浮かべ、そしてガラスの中にある宝飾品や上に置いてある宝飾品を見回した。
「(この翠耀石のブローチ……エリィに似合いそうだな。値段は……10
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