暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1406話
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も自分だけが正しく、他が間違っていると思い込んでいるような光。
 それどころか、自分の利益の為であればこれまで自分を信じてきたような相手ですらあっさりと裏切り、敵国へと売り渡しても恥じる事はないような光。
 重箱の隅を突くような事だけを告げ、それでいながら自分の意見は一切なく、批判の為の批判しか口に出来ないにも関わらずそれを恥じる気持ちが一片すら存在しない、そんな人物。
 一言で言えば俗物の中の俗物としか言いようのない性根の持ち主。
 見ただけでそれが理解出来る相手だけに、オカダと名乗る人物を目にした俺の眉が顰められたのは当然だろう。
 それでも第二艦隊司令官という肩書きを口にしている以上は無視出来ない。

「ああ、そうだ。で、何か用があるのか? 賊軍が降伏するのなら、俺じゃなくて討伐軍の方に言ってくれ」
『失敬な。我々は革命軍であって賊軍などというものではない!』

 賊軍の言葉に顔を赤くして叫ぶオカダだが、俺はそのまま言葉を続ける。

「お前が自分達をどう思っているのかは関係がない。自分達の国を木連に売り渡そうとしている。俺から見れば、それが全てだ。賊軍ってのは、お前達に相応しい名前だと思うけどな」
『……この件は後日抗議させていただく』
「出来ればいいな」

 この期に及んで、まだ平和的な手段で事が運ぶと思っている辺り、頭の中にお花畑でも存在しているのか?

「用件がそれだけなら、もういいな? こっちも色々と忙しいんだから、攻撃を始めるぞ」
『待て! 今回の件はこの世界の地球で起きた内乱だ。全く無関係のシャドウミラーには、速やかにこの宙域から去るべきだ』
「……何を言ってるんだ? 俺達シャドウミラーは討伐軍に対して協力している。その俺達がここにいるのに、何の不都合がある?」
『私はそれを認めていない! 故に、シャドウミラーがここにいるのは間違っている! 大人しくこの場から去らない場合、後日遺憾の意を表明する事になるが?』

 この男、何を言ってるんだ? 正直、全く理解出来ない……というか、現状を全く理解していないようにしか見えない。
 自分がそう思うからそうでなければならない。……本気でそんな風に考えていられる辺り、傍から見ているだけなら愉快な性格をしているんだろうが……
 よくこんな人物が第2艦隊司令なんて地位になれたなとふと気になって話しながら軽く調べてみると、どうやらこの人物の親族にはそれなり――ネルガルとかとは比べものにならないが――の企業を経営しているらしい。
 なるほど、それでか。

「間違っているからどうしたんだ? お前が幾ら間違っていると言っても、俺達がここにいるのは変わらない。そうである以上、お前がやるべき事は口でどうこう言う事じゃなくて、実力で俺を撃破することだろう?」
『何
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