第三十三話 明治の中でその二
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「こうした場所はかなり好きよ」
「明治とか大正の雰囲気ですね」
「ええ、江戸時代も好きだけれどね」
さっきまでいた時代劇の撮影場所です、色々な時代劇で出ていた場所がありました。映画村ならではです。
「こうした場所もなの」
「そうなんですね」
「何かね」
私は阿波野君にこんなことも言いました。
「振袖に袴と靴でパラソルとか」
「サクラ大戦みたいな感じですね」
「サクラ大戦?」
「ゲームですけれど知りません?」
「ううん、ゲームもお家にあるけれど」
実家にです、妹達が結構しています。
「最近してないから」
「寮だからですね」
「寮にはテレビも殆どないから」
そうした意味では世間とかなり離れています、寮と学校を行き来している生活でしかもおぢばから出ることも滅多にないので。
「もうゲームはね」
「結構昔のゲームですよ」
「あれっ、そうなの」
「はい、女の子が一杯出て来るゲームでして」
「いやらしいゲーム?」
私は女の子が一杯出て来ると聞いて私はすぐにそうしたゲームを連想しました。かなり売れているゲームも多いって聞いています。
それで、です。阿波野君をじっと見て尋ねました。
「そんなゲームしてるの?」
「違いますよ、僕まだ十五歳ですから」
「十五歳だと何かあるの?」
「ありますよ、そうしたゲームは十八歳未満は出来ないですから」
「あれっ、そうなの」
「してる人もいますけれどね」
「じゃあしてるんじゃないの?」
どうも阿波野君はいやらしそうな感じがするので言いました。
「阿波野君なら」
「僕ちゃんと法律は守りますから」
「だからなの」
「そうしたゲームはしてないですよ」
「じゃあそのサクラy大戦ってゲームは」
「普通のシュミレーションと恋愛が合わさった感じのゲームですよ」
こう私に説明しました。
「大正時代でロボット兵器出ますけれど」
「大正でって」
「そうしたゲームなんですけれど」
「どんなゲームなのよ」
「ですから美少女シュミレーションっていいますか」
阿波野君は首を傾げさせながら私に説明しました。
「そんなゲームです」
「わからないわね」
「まあ面白いですから」
「そうなの」
「それでサクラ大戦みたいな」
あらためて私に言ってきました。
「そんな感じですね、ここは」
「とりあえず大正ってことね」
「あと明治。それで先輩なら」
今度は私に言ってきました。
「そうした格好似合うと思いますよ」
「振袖と袴ね」
「はい、そうした格好が」
「私袴好きだから」
実際にかなり好きです。
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