第三百五十一話
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第三百五十一話 妹について
梨花は自分の使い魔達であるピエールとジュリエッタに自分の部屋でお茶を飲みながら話をしていた、その話はというと。
「最近梨奈変わった?」
「変わったといいますと」
「何がでしょうか」
「うん、ちょっと感じがね」
それがというのだ。
「前と変わった気がするの」
「そうですか」
「そう言われますと」
使い魔達も主の言葉を聞いて言った。
「そんな気もします」
「何となくにしましても」
「そうよね、そんな気がするわよね」
梨花はお茶、冷やした麦茶を飲みつつ二匹に応えた。
「何か最近前より明るくなった気がするの」
「それが雰囲気が変わった」
「そういうことですか」
「何かいいことがあったのかしら」
考える顔でまた言った。
「あの娘に」
「やはり何かあったのでしょう」
ジュリエッタが主に言った。
「何もなければ変わることはありません」
「ジュリエッタの言う通りですね」
ピエールは相方のその言葉に頷いて主に言った。
「やはり梨奈様にも何かあったのでしょう」
「問題はそれが何か」
梨花は考える顔になって述べた。
「それが問題よね」
「はい、何があったのか」
「明るくなられてるのならいいことでしょうが」
「それが何か、ですね」
「問題であるのは」
「そうね、本当に何かしら」
考える顔のまま言う。
「少し考えてみようかしら」
「こうした時こそ魔女の魔法でしょうか」
「それを使うべきでしょうか」
「そうね、そうかも知れないわね」
梨花は使い魔達の提案にも心を向けた。
「こうした時は魔法かもね」
「はい、魔女ですし」
「梨奈様のご気分を害さないならですが」
「何故変わられたかをです」
「調べてみてはどうでしょうか」
「魔法を使うことも考えて」
「そのうえで」
「そうしてみるわね」
梨花はあらためて言った、そしてだった。
梨奈の変化が具体的にどういったものか考えていった、明るくなったといってもそれは木野せいかも知れないからである。
第三百五十一話 完
2016・6・16
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