52.第三地獄・幽明境界
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た。
「感じる……凍てついた血、制止する刻。そう、そうか。これが私の『絶対零度』の根源的な――これならば、もう遅れは取らない」
純白の髪を靡かせ、人ならざる冷気と魔力を放出し、それでもなお消費が追いつかない冷気を背中から翼のように噴出して舞い踊る、吐息が漏れるほどに神秘的な姿。
温度や熱をすべて奪い、自分だけの静謐を齎す絶対零度の力。
大地の化身と化した蒼炎の黒竜に真っ向から立ちはだかるは、天空より舞い降りし氷雪の御遣い。
「凍てつけ――氷獄の吹雪にその魂までも凍りつかせろ、古の獣よッ!!」
この日、リージュ・ディアマンテは一時的とはいえ間違いなく人という枠組みを一歩踏み超えた。
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