第12話
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さんったらおかしなことを言っているわね。こんなもの、レディの必需品なんだから常に持っていて当たり前よ♪」
「そんなものが女の子の必需品だなんて聞いた事がないわよ。」
レンは笑顔を浮かべて答えを誤魔化し、それを聞いたリィン達が冷や汗をかいている中アリサがジト目で指摘した。
「細かい事は今は気にしなくていいじゃない♪それよりも危ないからみんなはレンから離れていて。」
そしてレンに促されたリィン達はレンから距離を取り、自分から距離を取った事を確認したレンは鉤縄を頭上で振り回してザイル目がけて投擲した。すると鉤縄がザイルの間にからまって縄で登れるようになった。
「あ………!」
「……見事だ。」
それを見たアリサは声を上げ、ガイウスは感心した様子でレンを見つめた。
「それじゃ、レンが先に登ってザイルを下すから少しだけ待ってて。―――あ、アリサお姉さん以外は向こうを向いていてね♪」
「へ………?何でアリサ以外の俺達は向こうを向いていないとダメなんだ?」
レンの言葉を聞いたリィンは呆けたが
「やん♪崖を登るレンを心配するように見せかけてレンのスカートの中を堂々と見ようとするなんて、さすがはアリサお姉さんを助けるついでにアリサお姉さんのバストに埋もれた事があるリィンお兄さんね♪」
「ちょっ!?そんなつもりは一切ないぞ!?」
「というか何でこの前編入したばかりのレンが入学式のオリエンテーションで起こった出来事を知っているのよ!?」
「阿呆が………」
「フフ………」
からかいの表情で呟いたレンの言葉を聞くと慌て、アリサは顔を真っ赤にしてレンを睨み、その様子を見守っていたユーシスは呆れ、緊迫した状況でありながらもいつもの様子を見せるリィン達の様子にガイウスは微笑んでいた。その後レンは縄を登って崖を登った後ザイルを下し、レンに下ろされたザイルを使って登って先に進むとある物をリィン達は見つけた。
「これは……!」
「あったようだな……!」
設置されてある迫撃砲を見つけたリィン達は迫撃砲にかけより、アリサが調べた。
「導力迫撃砲……思った通り、RFの旧式だわ。それに、間違いない。つい最近使われた形跡がある。」
「―――こんな所に設置するなんて考えたわね。」
「……なるほど、周囲からはちょうど死角になっている。闇に紛れて砲弾を発射し、そのまま放置して逃げた……そんなところか。」
「だが……戦争を回避するにはこれだけは不十分だ。」
「……そうだな。もう少し手がかりが欲しいけど……」
アリサ達がそれぞれ考え込んでいる中、戦争を回避する証拠としては不十分である事に気付いたユーシスとリィンは厳しい表情をした。
「ま、どこか
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