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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
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その為、アイテム売却によって増えたコルの金額はモンスターを相手に特訓をしていた俺の方が多いので余裕はある。
「いや、いいよ! こんなスカート買ったってコルの無駄使いだしラグナに申し訳ないよ! 確かにちょっとばかし可愛いーなー!とは思っているけども!・・・・・大丈夫だから!」
キリトは身振り手振りで購入に対し拒否した。
しかし言葉の裏からは欲しいのがひしひしと伝わってくるぞ。
「・・・・・本当に良いんだな?」
「え? ほ、本当に!い、いいよ! それに次の目的じゃアイテムもなるべく多い方が良いし!」
「じゃあ先に隣の道具屋に行って待ってるから!」とキリトは武器屋から逃げるように出ていった。
恐らくこれ以上は墓穴を掘るとでも思っているのだろう。
「さて・・・・どうするか、な?」
並べられた防具。
俺の視線は女もののフリルのスカートに注がれた。
※
先に道具屋にて回復ポーションや解毒ポーションを買えるだけ買っただろうキリトは、俺の存在にも気づかずゼロになった所持金蘭を虚の眼差しで見つめていた。
やっぱりあのスカート欲しかったんじゃねえかよ。
「おい、キリト。大丈夫か?」
「あ、ラグナ・・・・・・」
背後から声を掛けた俺に気付いて振り替えるも、キリトの顔は笑顔だったが目は全くもって笑っていなかった。
「お前、そんなに思い詰めてんのかよ!」
「あはは。別に、そんなことは・・・・・・・ないよー」
思わずツッコム俺に、キリトは乾いた笑いで答えた。
本気で恐いし心配に思えてくる。
このまま、SAO攻略不能にでもなると思ったが、キリトの瞳が何かを覚悟したかのように、虚からゲーマーのそれへと変わる。
(“あれを”渡すのは、まだ後でいいか)
例の物をキリトに渡そうと思ったが、キリトの瞳が変わっているため渡すのは後にしようと決めた。
俺は道具屋でキリトと同じく、回復ポーションと解毒ポーションを買えるだけ買い、所持していたコルは最早ゼロに近い。
そんなこんなで俺達は道具屋を出て、キリトに付いていく最強の片手剣を貰えるクエストを受けるため、村の奥にある一軒の民家にノックをして入った。
家に入ってみれば台所で鍋を掻き回していた、いかにも【村のおかみさん】といった感じのNPCが振り向き、俺に労いの言葉と謝罪の言葉を口にして、水を出すと言ったので俺達はYESと答えた。
水が目の前に置かれ俺とキリトは一気に飲み干す。おかみさんはほんの少し笑い再び鍋に向き直った。少し待つと、隣の部屋から『こほこほ』と子供が咳き込む声がした。
おかみさんが悲しそうに肩を落とし、更に数秒待つと、おかみさんの頭上にある金色のクエスチョンマークが点灯した
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