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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
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目的地《ホルンカの村》に辿り着いた。
ホルンカの村へと入り、辺りを見回してみると周辺には家屋と商店を合わせても、十数棟しかない小さな村だった。ついでに視界に浮かんでいるカラー・カーソルの全てはNPCのタグだった。
どうやらこの村に辿り着いたのは俺とキリトが一番乗りのようだ。考えてみればそうかもしれないな。茅場晶彦のチュートリアルが終わった瞬間、キリトの言葉に頷き一目散に《はじまりの街》を出たんだからな。
まずはベータテスターのキリトの指示に従い、狭い広場に面した武器屋へと向かう。デスゲーム開始前の時クラインと一緒に数匹のモンスターを狩っていたから、ストレージの中には素材アイテムが幾らか貯まっている。
すると、隣にいたキリトが何か言いたそうな感じで、俺に話し掛けてきた。
「ねぇラグナ」
「ん?どうかしたのかキリト?」
キリトはちょっとオドオドしているため、俺はなるべく温厚な感じで聞き返す。
「ラグナは今所持してる素材アイテムで生産スキルを上げる?」
キリトの言葉に、つい俺は「・・・・うぇい?」と言ってしまった。確か生産スキルって、いわゆる趣味スキルみたいなものだったよな?
上げてれば、意外なところで役に立ちそうだが。
(だが、今の状況はとにかく、生き残れる術を少しでも身に付けるべきだ。なので生産スキルを上げる気はない、暇が出来たら上げてみようと思うが)
俺は頭の中で答えを出しきり、キリトの顔を見ながら返答する。
「いや、今はこのデスゲームで少しでも生き残れる力をつけたい、生産スキルを上げるくらいなら今はソードスキルを上げたい」
そう言うと、キリトは少しだけ微笑んだかに見えた。武器屋に到着し素材アイテムを
纏
(
まと
)
めて売却させ、わずかだが増えた
金貨
(
コル
)
全額使い、そこそこ防御力の高い茶革のハーフコートをキリトと一緒に買った。
ついでに武器屋で、スモールソードより威力の高い武器《ブロンズソード》を買おうとしたが、キリトに思いっきり止められた。
「あっ!待ってラグナ!?」
「おわっ!?な、何だよキリト!?」
「ここでブロンズソードを買っちゃうのは駄目だよ。この剣強いように見えて耐久度の消耗が早いから、この後のことを考えるのなら、スモールソードのままが良いよ」
「・・・・・・・・何でだ?」
キリトの言葉に、俺は疑問を浮かべ首を傾げた。キリトはその疑問を簡単に解消してくれた。ものすんごい良い笑顔で。
「うん!それはね。実はこのホルンカの村には最強の片手剣が貰えるクエストがあるんだ」
「最強の片手剣!?」
キリトの言葉に、俺は驚きながら大きな声を出した。でも確かにそうだ。今の状況でこんな剣を買うより、最強の片手剣を
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