天才少女の月旅行
決戦前日
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自室で決戦日の作戦を色々と考える
人類最強と名高いスパルタ兵
テルモピュライの戦いにおいては三百人で十万人の兵士と渡り合った男
レオニダス一世
それに比べてこちらのバーサーカーは真名…は知らないがあまり偉大な人物ではなさそうだ
まぁ、知名度や偉大さはサーヴァントの力を示す要素でしかない
特に私のバーサーカーは対サーヴァント戦の能力が高いようだし宝具無しでの戦いならレオニダス一世を圧倒してみせた
「やっぱ私が問題かなぁ」
サーヴァントの力を100%発揮させてやることができない自分に嫌気がさす
ちなみにそのサーヴァントは部屋の物を眺めている
バーサーカーの興味を引く様な物は無いと思うけどな
「この写真はいつ撮った物なんです?今より小さいお姫様も可愛らしいですねぇ」
バーサーカーが1枚の写真を私に見せてくる
「あー、この写真……」
写真の中の私がおとなしそうな銀髪の女性と気弱そうな茶髪の少女に挟まれて笑顔で写っている
「懐かしいなぁ、私の師と弟子の2人と一緒に撮った写真だからえっと、具体的な時期はわからないけどかなり古いよ」
なくしたと思っていたが電脳化したまま放置してたんだろう
「随分と楽しそうな表情ですね、こういう女性がお好みですか?」
「好みってなんだ!」
なんか遠坂凛について話したときも似たようなことがあった気がする
あの時は少しバーサーカーが怖かったが…
「お姫様に弟子なんて居たんですねぇ、正直意外です」
「うーん、弟子というよりは召使いみたいに使っていたような気がするなぁ」
とてもよく慕ってくれていて〜……どんな子だったっけな?
「ははぁ、さすがお姫様ですね」
バーサーカーが私をどんな人間だと思っているかはひとまず置いておこう
「名前は確か………なんだっけな?確か優衣とかだったと思う、あぁ、ちっさい気弱そうな子の方ね」
うーん、よく覚えていない
「弟子の名前って忘れるもんですかね…」
バーサーカーに可哀そうな動物を見る目で見られているだと!
なんか悔しい
コードキャスト『operation(future)』を使ってでも何か言い返したいところだがぐっと堪える
あれは負荷が大きいのであまり乱用するようなものではないのだ
「では師の名前はちゃんと覚えてます?」
「…………」
「お姫様?」
「なんか……カタカナ系!日本人ではなかった!」
「はぁ…見ればわかりますよ」
呆れるバーサーカー
確かに日本人には見えないな
というか、流石に不味い
色々と忘れ過ぎだろ私!
いつかウェイバー君とかジナコの名前もわからなくなった
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