第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#END
戦慄の暗殺者FINAL 〜LAST IMPRESSION〜
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【1】
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!
灼熱の、エピローグ。
神々さえも息を呑む、死闘の終焉。
目が眩む程の存在の光が、二つの存在から立ち昇っていた。
決意、憎悪、友愛、正義、邪悪、信頼、純潔、信念、覚悟。
ありとあらゆる、巨大な情念の渦。
生命。
その全てが刹那、この一極に。
『運命』 に。
「もう……いい……」
眉間に銃口を突き付けられながらも、
恐怖も絶望もその表情に現さないフレイムヘイズの少女に、
紅世の王 “狩人” フリアグネは冷酷に吐き捨てる。
少女の真紅の双眸は得体のしれない輝きで充々ていた。
ソレが、余計にフリアグネの裡で逆巻くドス黒い憎悪の炎を煽る。
「永劫の……闇に堕ちろ……ッ!
フレイム……ヘイズ……!!」
そう言って手にした殲滅の魔銃、
『トリガーハッピー』 の銃爪を引き絞る。
「永遠に続く地獄の苦悶の中ッッ!!
せめて私のマリアンヌに詫び続けろォォォォォォォォォ―――――――――!!!!」
その、時。
突如、フリアグネの背後、階下から粒子線状に迸る
エメラルドの閃光。
継いで、大爆裂音。
「!!」
「!?」
シャナとフリアグネ。
両者を照らす幽波紋の光。
その 「正体」 が、「法皇」 を司る 『スタンド使い』
花京院 典明の最大最強流法
『エメラルド・エクスプロージョン』 であるコトを “シャナは” 知らない。
「……あ……の……「光」……は……?」
フリアグネの視線は、迸るエメラルド光へ吸い寄せられるように釘付けとなっていた。
周囲全域を照らす眩いエメラルドのハレーションにより、その髪も瞳も碧一色に染まる。
そして、震える口唇から、零れるか細い呟き。
最早、依るべき藁すらを掴む力を失った、儚き声。
「……」
再び視た視線の先。
光の大放流と共に原型を無くしていく体育館の、
バックリ抉れた巨大な着弾孔から鉄の瓦礫と共に飛び出してくる燐子達の残骸。
ソレらが、意味するモノ。
無言の、別れ。
最後の、流法。
決別の、餞。
「……」
脳裡に浮かぶ、その者の姿。
時折浮かべた、穏やかな微笑。
その面影が、ゆっくりとフェードアウトするように、消えていく。
ソレと同時に、己も予想だにし得ない程の、
途轍もない喪失感が総身を覆い尽くした。
もうコレ以上ないという位の深い哀しみで充たされていたフリアグネの心は、
さらに、無限の精神の 「暗黒」 へと堕ちていった。
最早彼には
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