機動戦艦ナデシコ
1405話
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でいるとしても、ああやって正面から相手を攻撃するような真似はしないだろ。それこそ、背後から攻撃を仕掛けるなりなんなりすればいい」
「だとすれば……一体、何であんな風に同士討ちをしてるの」
円の疑問に俺も首を捻り……唐突にとある人物の顔が脳裏を過ぎる。
それは、今では俺ともそれなりに親しい人物。
ミナトを姉代わり、もしくは母代わりに思っている人物。
まだ子供……いや、少女でありながらナデシコを運用する重大な機能を司っている人物。……ホシノ・ルリ。
この世界の中では希有な能力を持ち、同時にオモイカネというAIの存在により電脳空間では強力無比な力を持つ人物。
今はまだ長谷川の持つ電子精霊と比べると力足りないが、それも長谷川に言わせれば将来的には自分を上回るのは十分に可能という事だった。
シャドウミラーの機体に関しては、技術班のおかげもあって向こうで操る事は不可能だが、それはシャドウミラーだからこそだ。
このナデシコ世界の艦であれば……それも、ナデシコのように新型艦であればまだしも、現在連合軍で採用されている艦であれば、そういうものに対する防御能力も決して高いとは言えないだろう。
つまり、恐らくあの新型艦にはルリと同じような能力を持つ人物が乗っているって事か?
だが、オモイカネのようなAIと親和性の高い能力を持っている者は決して多くはない。
いや、それどころか非常に稀少だと言ってもいいだろう。
でなければ、ナデシコにルリのような少女を乗せるような真似はしないだろう。
……そんな人材を、偶然向こうが見つけていた? そんな都合のいい事があるのか?
そんな疑問を抱いていると、美砂の声が響く。
「向こうの艦隊と正反対に新たな艦隊の姿を確認! 数は約30隻!」
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