第57話
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とフラン、シャマーラとエリナに近づいた。
「さくさく……」
「ペタペタ……」
「シャマーラ、そっちにも水を。ただし、慎重にですよ。」
「うん。」
ロイドがフラン達に近づくとフラン達は真剣な表情で砂で何かを作っていた。
(な、なんだか集中してるなあ……)
「……グルル……ウォン。」
その様子を見たロイドは驚き、ロイドに気付いたツァイトは吠えた。
「……ああ、ロイドさん。」
「どうかしたんですか〜?」
ツァイトの一吠えを聞いたティオとフランはシャマーラ達と共に振り向いてロイドに尋ね
「はは、邪魔しちゃったかな。いや、そんな一生懸命に何を作ってるのかと思ってさ。」
尋ねられたロイドは苦笑しながら答えた。
「いえいえ、とんでもないです。一応、砂でお城を作っていたところなんですよ〜。」
「いわゆる、『サンドクラフト』ですね。ただ、なかなか上手くいかなくて……先程から作っては壊しの繰り返しです。」
ロイドの疑問にフランとティオが答え
「『何でも作る』が謳い文句の工匠として恥ずかしいです……」
「そうだよね〜。こうなったら絶対に完成させないと!」
エリナは悔しそうな表情をし、シャマーラは頷いた後真剣な表情で言った。
「う〜ん、なかなか難しそうだな。」
「そうだ、せっかくですし、ロイドさんも手伝ってみませんか〜?」
「えっ……俺が?」
フランの誘いを聞いたロイドは不思議そうな表情をした。
「ええ、そうですね。作業が進展するかもしれませんし。」
「それに人が増えれば作業効率も増えますしね。」
「一緒にやろうよ!」
「ああ、わかった。俺でよければ手伝わせてもらうよ。」
その後ロイドはティオ達と共に試行錯誤を繰り返しながら砂の城を完成させた。
「ふう……こんな所かな。」
完成した砂の城を見たロイドは溜息を吐き
「ついに……ついに完成したんですね〜!!キャ〜!!やった、やった〜!」
「わーい!!」
フランとシャマーラははしゃぎ
「……感無量です。ロイドさん、お疲れ様でした。」
「ロイドさんの助言のおかげで完成できました。」
ティオとエリナは静かな表情でロイドに感謝の言葉を言った。
「はは……そんな。4人が頑張ったおかげさ。」
「いえいえ、ロイドさんのおかげですよ〜!本当にありがとうございます!!」
「ツァイトもお疲れ様でした。終盤は、不足した砂や水の補給を手伝ってくれましたし。」
「グルル……ウォン。」
「はは、さすがはツァイトだよな。そうだ、そういえば……この城って名前はあるのか?」
「名前……ですか〜?」
ロイドの疑
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