第55話
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「む、無茶言わないでよ〜。っていうか、何でフランは他人事みたいに言うのよ〜。」
真剣な表情で言ったフランの言葉にノエルは苦笑しながら言った。するとその時
「え?だってあたしにはヴァイスさんがいるんだもん♪」
フランは不思議そうな表情をした後再びヴァイスの片腕に抱き付いて笑顔で言い
「フッ……そういう事だ。クラリスさんを安心させる為にも行き遅れないように今の内に頑張っておけよ?下手をすれば妹に先を越されるぞ?」
「よ、余計なお世話です!!」
静かな笑みを浮かべて言ったヴァイスの言葉を聞いたノエルはヴァイスを睨んだ。
その後、準備体操をしてからそれぞれビーチで自由行動となり……ロイドはリーシャと共にキーアとシュリに泳ぎの練習を付けてあげることにした。
「お、いいな、キーア。その調子、その調子。」
自分の手に掴まって水でバタ足をしているキーアにロイドは微笑み
「えへへ、そうー?あ……なんかわかってきたかも。ロイド、手をはなしてー。」
「だ、大丈夫か?それじゃ―――」
キーアの言葉を聞いて戸惑った後キーアから手を離した。するとキーアは上手に泳ぎ
「あら。」
それを見たリーシャは声を上げ
「おおっ!キーア、やっぱり泳いだ事、あったんじゃないか?」
「んー、わからないケド。」
ロイドは驚いた後明るい表情で尋ねた。
「や、やるじゃんチビ……リーシャ姉!オレにもコツを教えてっ!」
一方シュリは呆けた後真剣な表情でリーシャを見つめて言い
「ふふっ、はいはい。そうね、ちょっと上半身に力が入りすぎているから……
リーシャは微笑みながら教え始めた。その後キーアとシュリはそれぞれ上手く泳ぎ続け
「なんだ、二人ともあっという間だったな。」
「えっへん。」
「フ、フン。こんなの出来るようになったってイミねーし……」
ロイドの言葉を聞いたキーアは嬉しそうな表情をし、シュリは恥ずかしそうな表情をした。
「ねえねえ、シュリ!あっちの岩まで泳ごー!」
「な、なんでオレが……」
「ハハ、気を付けてな。2人とも、岩より向こうには絶対に行ったらダメだぞ?」
「らじゃー!」
「ああもう!付き合えばいいんだろ!」
そしてキーアとシュリは泳ぎの競争を始めた。
「うーん、大丈夫かな?」
「ふふ、このあたりはかなり浅いみたいですから大丈夫ですよ。それにしても……キーアちゃん、凄いですね。あっという間にコツを掴んじゃったみたいですし。」
「前にも泳げていたのを身体が思い出しただけかもしれないけどね。でも、シュリも結構すごいよな?今まで一度も、泳いだことを無いって言ってたのに。」
微笑み
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