第11話
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端と言えるでしょうから。」
リィンとアリサもガイウスに続くように申し出た。
「いや―――待ってくれ。これはノルドの……オレの故郷に関する問題だ。戦が始まる前にせめてお前達だけでも―――」
二人の申し出を聞いたガイウスはリィン達をトリスタに戻るように説得しようとしたが
「水臭いぞ、ガイウス。」
「アルバレアの名に賭けて……尻尾を巻いて逃げだす無様を晒すわけにはいかないからな。」
「私だって、身内がこちらにご厄介になってるのもあるし。」
「それにガイウス自身、帝都駅で言っていたことだろう?『全員が無事に戻ってくるのが何よりも重要だ』って。」
「……!」
ユーシスとアリサの申し出、そしてリィンの言葉にガイウスは目を見開いて驚き
「(フウ……仕方ないわね)――――うふふ、レンも忘れないでね?ノルドの人達にはお世話になったのだから、恩返しくらいはしないとね。」
学生の身でありながら戦争が起こる事を食い止めようとしているリィン達の無謀さに内心呆れていたレンはその様子を一切見せずに協力を申し出た。
「フフ……一本取られたな、ガイウス?」
その様子を微笑ましそうに見守っていたゼクス中将はガイウスに問いかけた。
「中将…………」
「現在、10:05――――12:30までの調査を許可する。それまでは戦端が開かれぬようこちらも力を尽くしてみよう。」
「あ……」
「閣下……ありがとうございます!」
「うふふ、そうと決まれば善は急げね♪」
「とりあえず、砲撃された監視塔に行ってみるか。」
「ええ、そうね!」
そしてゼクス中将から調査の許可が出るとリィン達は馬を急がせて監視塔に向かった―――――
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