第11話
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言葉に静かな表情で頷いた。
「お祖父様は……こちらに残るんですね?」
「うむ、これも何かの縁じゃ。運搬車も使えるし、移動の準備を手伝おうと思う。」
「……わかりました。どうかお気をつけて。」
グエンの決意を知ったアリサは静かな表情で祖父の無事を祈った。
「すみません……長老、ラカンさん。肝心な時にお手伝いもできないで。」
一方ノートンは申し訳なさそうな表情で長老たちを見つめた。
「なあに、それがお前さんの仕事だろう。」
「風と女神の加護を。気を付けて行ってきなさい。」
「はい……!」
「とにかく急いでゼンダー門に向かうぞ。」
「そうね……まずは詳しい状況を確かめてから今後の方針を決めないとね。」
こうしてリィン達はノートンをゼンダー門に送り届ける為と状況を確かめる為に馬を急がせてゼンダー門に向かった。
同日、10:00――――
リィン達がゼンダー門に到着すると既に戦車の部隊が次々と出撃準備を始め、いつでも戦いを始められるようにしていた。
〜ゼンダー門〜
「……………………」
「エレボニア帝国軍、”第三機甲師団”か……」
「うふふ……まさかこんな形でまた見る事になるなんてね。」
出撃準備をしているゼンダー門の様子をガイウスとリィンが真剣な表情で見つめている中レンは意味ありげな笑みを浮かべ
「フン……出撃準備も着々と進んでいるようだ。」
ユーシスは鼻を鳴らした後重々しい様子を纏って呟いた。
「君達、ありがとう!とりあえず撮影許可を貰いに行ってみるよ!」
そしてノートンはリィン達から去ってエレボニア帝国軍に交渉を始めた。
「ゼクスおじさんはどこに―――」
「とにかく詳しい話を聞かなくちゃ……!」
レンとアリサがリィン達と共にゼクス中将を探そうとしたその時
「――おぬしら、来たか。」
高原から馬に乗ったゼクス中将がリィン達に近づいてきた。
「中将……!」
「ど、どちらに行かれてたんですか?」
「念のため、もう一度視察にな。―――それより、おぬしら。いいところに戻ってきた。ちょうど30分後にルーレ行きの貨物列車が出る。今回の実習は切り上げてそれで早めに帰るがいい。」
「ええっ!?」
ゼクス中将の忠告を聞いたアリサは驚き
「……………………」
「――――軍人でもないレン達を戦場に巻き込まない為。―――そう言う事ね?」
ガイウスは真剣な表情で黙ってゼクス中将を見つめ、ゼクス中将の意図を理解していたレンはゼクス中将に確認した。
「うむ…………共和国軍の出方しだいだが…
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