第11話
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カンはおるか!」
「長老……?ええ、おりますが。」
長老とグエン、ノートンが住居に入ってきた。
「あら、皆さんおそろいで。」
「お、お祖父様?」
「ノートンさんも……」
「うむ、みんなおはよう。」
「お邪魔させてもらうよ。」
「……………………」
「……どうやら何かあったようですね?」
3人からさらけ出されている緊迫感を感じ取ったガイウスは真剣な表情で黙り込み、ラカンは気を引き締めて尋ねた。
「うむ―――ゼンダー門から先程連絡があった。どうやら帝国軍の監視塔が何者かの攻撃を受けたらしい。」
「!?」
「なに……!?」
「……………」
長老の口から出た驚愕の事実を知ったガイウスとユーシスは驚き、レンは真剣な表情で黙り込み、リィン達もそれぞれ気を引き締めた。
「今日の真夜中の話らしい。し、しかもそれだけじゃなくて…………」
「どうやら共和国軍の基地も攻撃を受けたらしくてな。これは少々……騒がしくなるかもしれん。」
ノートンは信じられない表情で答え、グエンは重々しい様子を纏って答えた。
同日、8:00――――
一方その頃、ノルド高原の上空に現れたエレボニア帝国軍、カルバード軍共和国軍の飛行艇がそれぞれの軍施設に向かった。
〜監視塔〜
「………………共和国お得意の空挺機甲師団の先駆けか。戦車部隊が到着するのも時間の問題のようだな……」
焼けた監視塔の城壁から双眼鏡で高原の上空の様子を見ていたゼクス中将は重々しい様子を纏って呟いた。
「―――閣下!守備兵2名の死亡を確認!残る3名も重傷ですが何とか助かりそうです!」
その時兵士がゼクス中将に報告した。
「……そうか。救護車が到着しだい急いで運んでやれ。」
「は!」
そして兵士に指示をしたゼクス中将は馬に乗り
「―――ゼンダー門に連絡!第三機甲師団、出撃準備!私が戻るまでに装甲車両を動けるようにしておけ―――!」
整列した監視塔の兵士達に指示をした。
〜ノルドの集落〜
一方その頃集落にいる民達は戦いに巻き込まれない為に集落から離れる行動を始めていた。
「その、本当に俺達も手伝わなくていいんですか?」
「うむ、その必要はない。変事があった時の移動など手慣れたものだからのう。」
「…………………………」
リィンの申し出を断った長老の様子をガイウスは黙って見つめ
「ガイウス、お前も同じだ。ゼンダー門のゼクス殿に状況を確かめに行くのだろう?ノルドの民としてではなく―――士官学院の一員として。」
「……ああ、行ってくる。」
ラカンの
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