第一章
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まずは家を出る夫を娘と一緒に見送った。
「じゃあ行って来るね」
「ええ、行ってらっしゃい」
「パパ行ってらっしゃい」
玄関で二人で笑顔で手を振った、結婚した時と比べて三十キロは太って額も広くなり脂っ気も強くなっていたがよく夫であり父である彼に。
そして娘に自分の手作りの弁当を持たせて言った。
「今日はお弁当だからね」
「ママが作ってくれたの」
「そうよ、沢山食べてね」
娘にその弁当を娘の目線の高さにしゃがんで手渡してから言う。
「玲ちゃんの大好きな卵焼きも入ってるから」
「うん、それじゃあね」
「それじゃあ今日もね」
「うん、お勉強頑張るね」
玲は麻美子ににこりと笑って応えた、そしてだった。
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