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NARUTO〜サイドストーリー〜
SIDE:A
第五話
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の他に三代目しかいない。それに同級生なら近くで護衛できるということか」


「そういうこと。まあ考えすぎかもしれないけど用心に越したことはないでしょ。んで、どうかな?」


 そう言って二人を見る。結構いい理由だと思うけど、いけるか?


 不安げな心が表情に出てしまったようで母さんに頭を撫でられた。むぅ、ポーカーフェイスの修行が足りないな……。


 ちなみに俺が汐音と同じ時期に入学したいと言った理由は先ほど語った内容もそうだが、それ以上に可愛い妹がちゃんと学校生活を送れるか心配だからだったりする。友達はいるらしいけど、アカデミーに入って孤立しないかとか、虐められないかとか、不安材料は一杯あるのだ。


 兄である俺が近くで見守らなければならない。そう、これは兄としての勤めなのだ。


 ドキドキ、と早まる鼓動を自覚しながら審判を待っていると。


「いいんじゃないかな。確かにハルトが言った話はもっともだし、現に昨日ヒナタちゃんが攫われたのだから、人知れず護衛する必要はあるね。その分ハルトなら歳も近いから怪しまれないし、実力は申し分ないから適役だと思うよ」


「そうね。しっかり者のハルトなら滅多なことは起きないでしょうし。確かハルトの同年代には名家や旧家の子はいないはずだから、汐音と一緒に入学させたほうがいいかもしれないわね」


 よかった、通った……。


 安堵で少し脱力した俺は背筋を伸ばし、父さんと母さんに礼を言った。


「ありがとう、父さん母さん」


「いやいや、礼を言うのはこっちのほうだよ。正直そこまで気が回っていなかったから、改めてリスクについて見直す必要性があるね」


「さすがハルトね。いい子いい子してあげる!」


「ちょっ、流石に恥ずかしいよ!」


 俺を席から立たせると自分の膝の上に乗せて頭を撫でてきた。


 幼子にするかのような行為に流石の俺も羞恥心が沸いてくる。ただ、やはり相手が母親だからなのか、全身を包むような安心感にも見舞われてくるわけで、ぐでんと力が抜けて脱力してしまった。


 親父よ、そのニヤニヤした顔はやめろ。こっち見んな!


 クーちゃんよ、なぜそんな悔しそうな顔をするんだ?


「むぅぅっ! クシナよ、主の世話は使い魔である妾が任されよう! ほれ主、頭を撫でてほしいのなら妾がしてやる。ありがたく撫でられるのだな!」



 軽々と俺を抱き上げたクーちゃんはソファーに移動するとそこに座り、母さんと同じように膝の上に乗せた。


 片手をお腹に回して頭を撫でてくる。背中に伝わる柔らかな感触や芳香な香りが鼻腔を擽り、否応なく女性を意識させた。まだ七歳だし精通も迎えていないから性欲を
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