ハイスクールD×D 黒龍伝説 13
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た。ヤク漬けで、まともに会話すらできなかった。とりあえず男の方にも2000万円を渡して面会を終える。刑務所の外で待っていたソーナが何かを言っていたが何も頭に入ってこない。家に戻り、ソファーに体を預ける。レオ達が心配そうに側にやってくるが、何も返してやれない。
大きな音と両頬に痛みが走る。いつの間にか、目の前にセラフォルー様とソーナが立っている。
「指が何本立っているかわかる?」
「右手が2、左が1です」
「うん、やっと戻ってきた」
「戻ってきた?」
「時間、もう深夜の2時だよ」
言われて時計に目をやると確かに深夜の2時だった。
「ぼうっとしていて、みんな心配してたんだよ」
「すみません」
素直に頭を下げる。
「何があったの?」
「……あの男女に会ってきたんです。酷いものでした。心のどこかで、いや、■■■■■は信じていたんでしょう。だけど、やっぱり裏切られて、何も考えたくも感じたくもなくなった。それに引っ張られてた。黄昏の聖槍に貫かれるよりも綺麗に穴が空いてる感じだ。そう、ヴリトラを失った感じに似ている」
まずい。大戦終了後にこう言う症状を発症する人を見たことがある。死人に引きずられちゃってる。多分、■■■■■君は瀕死の重傷だろう。このままだと元ちゃんまで壊れる。まずは言葉だけである程度立ち直らせる切っ掛けを与えなくては。その後は、ソーナちゃんに丸投げかな?意外と嫉妬深いからね、ソーナちゃんは。
「元ちゃん、こっちを見て」
だるそうにしながらも元ちゃんがこっちに視線を向けてくれたので、そのまま抱きしめてあげる。
「今まで頑張ったね。■■■■■君の代わりに。元ちゃんはもう十分頑張ったよ。■■■■■君も今はゆっくり休ませてあげて。これからは■■■■■君の代わりじゃなくて、妹さんの代わりでもない、元ちゃん自身が生きてあげて」
「オレが、生きる?」
「自分自身のために、誰かのためじゃなく、元ちゃん自身の心に従って」
「オレの、心。オレは、オレは、ただ会長の、ソーナの傍に」
よしよし、瞳に光が入った。これで周囲が、この場合はソーナちゃんが支えれば立ち上がれる。ソーナちゃんに目で合図だけを送って離れる。さてと、あとは若いお二人に任せましょう。ほらほら、レオ君とオーフィスちゃんにスコルとハティ、今日は二人っきりにさせてあげるわよ。こらっ、そこの黒猫も。覗きに行こうとしない。今日はパアーッと飲むから付き合いなさい。
ハァ〜、妹に先を越されるかぁ〜。元ちゃん、お婿さんには最適なんだけどねぇ〜、姉妹で囲い込むとか悪魔的にOKだけど、ソーナちゃん嫉妬深いからなぁ〜。貴女も気をつけたほうがいいわよ。迂闊に手を出すと嫉妬の炎で灰す
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