第51話
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”なのですから、エリィさんと結婚できればメンフィル皇家とも強い繋がりが持てますし……………」
ロイドの話を聞いたノエルは複雑そうな表情でエリィを見つめ
「……………私への縁談がマクダエル家に来ている事は否定しないわ。お姉様の件が世間に知られてから、各国のさまざまな貴族や議員の方達から縁談の話が来ている事はおじいさま達から聞いているわ。」
エリィは少しの間考え込んだ後静かな表情で答え
「やっぱりか…………」
エリィの答えを聞いたロイドは疲れた表情で溜息を吐いた。
「フフ、でもおじいさまがみんな断ってくれているからそんなに心配しないで。」
「そ、そうなのか?」
「ええ。おじいさまは政略結婚に反対だし、何より私と貴方の関係も知っているし。……それにもしおじいさまが引き受けても私が絶対に拒否するわ。貴方がいるのに、そんな失礼な事はできないわ。」
「エリィ…………………」
エリィに微笑まれたロイドはエリィと見つめ合い
(ふ、二人が作る空気が辛い……………ううっ……できれば今すぐにでもこの場から離れてしまいたい……………というかランディ先輩達はずっとこの空気を耐えてきたなんて……凄すぎる………!)
二人の様子を見たノエルは疲れた表情で溜息を吐いた。
「っと!ノエルがいるのに自分達だけの空気を作ってごめんな、ノエル。」
「ご、ごめんなさい、ノエルさん。もっと場所を考えるべきだったわ。」
そしてノエルに気付いた二人は我に返ってノエルを見つめて謝罪し
「アハハ……あたしの方こそお邪魔しちゃってすみません。」
謝罪されたノエルは苦笑しながら答えた。その後ロイドは二人から離れた後キーアを探して甲板に出て、甲板にいたキーアを見つけてキーアに近づいた。
「………………………………」
「キーア、ここにいたのか。」
「あ……ロイド………えへへ……そろそろ到着かなー?」
「ああ、後少しだよ。テーマパークもあるから着いたら目一杯遊ぼうな?」
「うんっ!……えへへ………」
ロイドの言葉にキーアは頷いた後どこか陰りのある笑顔を見せた。
「……ごめんな、キーア。最近、ずっと寂しい思いをさせちゃってたみたいで……」
「………ううん。ぜんぜんヘーキだよ。詳しくは知らないけど……みんなが落ち込んでるのはなんとなくわかったから……キーアの方こそみんなを元気付けてあげたかったのに……けっきょく何もできなくて………」
ロイドの言葉を聞いたキーアが寂しげな笑顔を見せた後複雑そうな表情をした。するとその時ロイドはキーアの頭を撫でた。
「あ……」
「十分、元気をもらってるよ。キーアが側にいてくれること……それがどれだけ、俺達全員に力と元気をく
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