第51話
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る存在だし、リウイお義兄様の側室の方達もそれぞれさまざまな”光”や”闇”の部分が特化した方達。……さらには現メンフィル皇帝であるシルヴァン陛下は”メンフィルの守護神”と称えられ、光の陣営の神々の代表格とも言える”軍神”の聖騎士シルフィア様の血を引く御方で、その妻のカミーリ様は”闇夜の眷属”の中でも秀でた戦闘能力を持つカーリアン様のご息女であるし、二人のご息女であるリフィア殿下の異名は”聖魔皇女”。皇族自身も”光”と”闇”の”共存”の手本となっているわ。」
疲れた表情で溜息を吐いたロイドの言葉にエリィは頷いた後複雑そうな表情で説明を続けた。
「……今日、招待してくれたマリアベルさんなんかはどう考えているんでしょう?」
「どちらかというと彼女は今はIBCの運営の方に専念しているみたいね。今回の提案についてはそこまで関わっていないみたい。」
「そうですか………せっかくの機会だからお聞きしたいと思ったんですが。」
「そうね……私もベルには聞きたいことが結構あるし……」
「―――なあ2人とも、こういう時だからこそさ。目一杯楽しんでいかないか?」
エリィとノエルが話し合っているとロイドが意外な言葉を言った。
「え………」
「……?」
「滅多にない休暇でミシュラムのホテルに宿泊だぞ?しかもあのテーマパークで遊びたい放題だっていうし。さぞかし頭を空っぽに出来るんじゃないかな?」
「……で、でも………」
「……あんな事があった後で………」
ロイドの言葉を聞いたエリィとノエルは迷いの表情を見せたが
「あんな事があったからこそさ。この先、クロスベルの状況がどうなるかわからない……俺達の仕事だって大変になる可能性が高いだろう。だからこそ何て言うか……『思い出』が作りたいんだ。」
「ええっ………!」
「そ、それって……!?」
笑顔で言ったロイドの言葉を聞いて2人とも顔を赤らめ
(ハア………懲りずにまたこんな事を無意識に………)
(こ、この男は”また”無意識にこんな事を……!エリィはともかく、他の者にまで言ってどうする!)
(くかかかかっ!駄目だ、笑いが止まらん!我輩を笑い殺すつもりか、ロイド!?くかかかかかかかっ!
その様子を見たルファディエルは呆れた表情で溜息を吐き、メヒーシャは顔に青筋を立てた後ロイドを睨み、ギレゼルは笑い続けていた。
「(……え?何でそこまで反応するんだ?)はは……さすがにクサすぎたかな?」
そしてロイドは2人の反応に内心不思議に思いながら苦笑した。
「クサすぎっていうか……(エリィさん……わざとやってるんですか?)」
「(ううん……天然の可能性が高いわね……)―――えっと、ロイド。その『思い出』っ
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