第51話
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なった後目を細めて言ったランディの話を聞いたロイドは真剣な表情をし
「……ま、そういう訳だから今回の件は叔父貴達……いや、”赤い星座”にとってはいい薬さ。………まあ、叔父貴達を知っている立場としたら、自治州から追い出すだけなんて”生温い”と思ったけどな。叔父貴達の事だから、いずれ”報復”しに来るだろうからな。どうせなら殺しておいて欲しかったと思う所がやっぱり俺は骨の髄まで猟兵だって、改めて自分で思ったぜ。ハハ………まったく、クールで伊達男の俺様がなんつー無様な―――」
ランディはロイドの答えた後寂しげ笑みを浮かべ、そして疲れた表情で何かを言いかけた。すると
「………でもさ。ちょっと嬉しいかな。」
「え……」
ロイドが意外な事を言い、ロイドの言葉を聞いたランディは呆けた表情でロイドを見つめた。
「何て言うか、ランディっていつも大人で余裕があるからこちらが頼ってばかりじゃないか?でも、そうやって自分がさらけ出してくれると仲間としては少し嬉しいんだ。たぶん俺だけじゃなく……他のみんなも同じだと思う。」
「…………………………」
「それに……骨の髄まで猟兵だなんてただの思い込みじゃないのか?少なくとも俺は、ランディがミラのために戦争を請け負うのが好きなタイプには思えない。お調子者で、夜遊びが好きで少し好戦的で熱くなりがちだけどちゃんと引き際もわきまえてる……そして、いつも年下の俺達をフォローしてくれる兄貴分……それが、俺の知っているランディ・オルランドって男だ。」
呆けているランディにロイドは答えた後笑顔になった。
「…………………………」
「だから少しくらいカッコ悪い所を見えたからって気にする必要はないさ。むしろその方が俺やエリィたちだって―――」
そしてロイドが話を続けようとしたその時
「――わかった、皆まで言うな。どうやらお前のポテンシャルをまだ甘く見てたみてぇだ……どんだけだよ、この天然タラシは!?」
(あっはははははっ!ここまでの男、さすがのあたいでも今まで見た事がないねぇ!)
ランディが話を制して溜息を吐いた後、悔しそうな表情でロイドを睨み、エルンストは陽気に笑っていた。
「て、天然タラシ?よくわからないけどそこまで逆ギレされること言ったか?」
「あーもう、鬱ってるのが馬鹿馬鹿しくなってきたぜ……こうなりゃとことん、ミシュラムを満喫してやる!テーマパークで遊びまくって夜は姉ちゃんをナンパするぞ!お前も付き合え、この弟野郎!お嬢が許さなくても、問答無用だ!」
「りょ、了解ッス。(よくわからないけど……元気だしてくれたのかな?)」
自分の言葉に笑った後自分を見つめて言ったランディの言葉にロイドは苦笑しながら頷き、そしてランディから離れ、2人で話し
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